『華々しい大学移転』京都駅アクセス至近の陰で、球技禁止になった新キャンパス「真横にJR線路、ボール入るととんでもない事態になっちゃう」京都市立芸術大学の“少数派”運動部が憤懣の声
グラウンドでボール蹴る学生の姿!いったい何が?
しかし、12月。球技ができないはずのグラウンドに、ボールを追いかけるサッカー部の姿がありました。 ――ボールは使えるようになったんですか? 荒木さん「一応なんとか…。『絶対出さない』と言う条件であれば、多少ボールを使ってもいいよということにはなった」 絶対にボールを出さない、という条件では、パス練習が限界だといいます。 荒木さん「試合したいとなると、もう別のところを借りてやるしかないですね。この校舎じゃできないです」 そして、12月11日。荒木さんは野球部とともに、大学側に直接意見を伝えにいきました。
「このままでは、廃部の懸念」に学校側が回答
荒木さん「学校側としてどういった対応を考えているのか改めてお聞きしたいです」 京都市立芸術大学 天沼憲事務局長「今のグラウンドを改修、というプランはあまり現実的ではないと正直私は思っていて、それであれば他の場所を探すことに力を入れたほうがいいかなと思っています」 荒木さん「今、現段階ではどのぐらいまで、どういう話が進んでいますか?」 天沼憲事務局長「これは我々が京都市に投げている話なので、京都市とは調整しているというか、市の内部でも調整してもらっているところ」 荒木さん「調整してもらっているのはわかっているんですけれども、このまま満足できない状況が続いてしまうと『廃部』とかそういう懸念もしています」 野球部員「僕らの活動が保証されていない状態だと思うんですけれども、そういった現状についてはどう思われているんですか?」 天沼憲事務局長「『困っています』という事情は理解できますけれども、とはいえ、我々が主体的にできる範囲ではない部分があるので、そこはご理解いただきたい」 大学側は、別のグラウンドを探そうとしているものの、京都市が動いてくれないとどうにもならないといいます。
「少数派」運動部の小さな声、届くのか
京都市に取材をすると、「大学から市有地を活用した代替グラウンドの確保について相談を受けており、関係各所と協議・調整を進めているところ」などと回答しました。 「芸大」で運動部は少数派。それでも荒木さんは声を上げ続けるといいます。 サッカー部の荒木颯太さん「やっぱりあの時の楽しさだったりとかを残していきたいなと言うところがある。部活動というものを後の世代に残していきたいなと思います」 移転に沸くなか、学生たちの「小さな声」は拾われるのでしょうか。(2023年12月18日 MBSテレビ「よんチャンTV」特集より)