藤井竜王 角換わりを受け入れる 佐々木八段の先手で開始 竜王戦第4局 室温を1度下げるよう要望
将棋の藤井聡太竜王(22)=王将など7冠=が佐々木勇気八段(30)の挑戦を受ける第37期竜王戦7番勝負第4局は15日、大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で1日目が始まり、戦型は先手・佐々木の角換わりになった。飛車先の歩を2手ずつ伸ばしあった5手目、佐々木が角道を開けて角換わり志向を示した。相手の戦型選択を受け入れる姿勢の藤井も、角頭を守る金上がりで角換わりが決まった。 両者の対戦で角換わりは今期第1局以来。竜王戦前までは6局指してうち4局が角換わりだった。佐々木にとっては負けると後がなくなる1勝2敗で迎えた第4局。しかも第5局は後手番になる。角換わりの選択に、勝利への思いを感じさせた。 対局開始前、入室した藤井から室温への質問が主催者にあった。「クーラーで22度です」との回答に「暑いので、1度下げてもらえますか」。11月中旬だが、藤井らしい選択だ。7番勝負が冬季開催の本社主催・王将戦でも、20度を要望してきた。後手番でブレークすれば4連覇へ大きく前進する。7番勝負の重要対局に両者、自然体で臨めているようだ。 午前10時のおやつは藤井が「おにクル ティラプリ」と茨木竜王ブレンドおろち(アイス)、佐々木は茨木市の花バラの上生菓子と自家製蜂蜜のレモネード。