トランプ氏の政策、ユーロ圏インフレ率への影響限定的=仏中銀総裁
[パリ 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は26日、トランプ次期米政権の政策について、欧州のインフレ率に及ぼす影響は「比較的限られる」可能性があるが、市場金利にはより顕著な影響が及ぶ可能性があると述べた。 パリで開催された個人投資家会議で、トランプ氏の関税引き上げと減税の計画は世界経済のリスクを高め、米国のインフレ率を押し上げ、海外の成長を圧迫するとの見方を示した。 「インフレへの影響は欧州では比較的限られるかもしれないが、市場の長期金利は(影響が)大西洋を越える傾向がある」と指摘した。 「欧州の短期金利に大きな変化はないだろう。だが、長期金利には波及効果が見られる可能性がある」と述べた。