井上尚弥、中谷潤人について「来るのを待つしかないかな」と自ら発言…取材陣から“どよめき”【ボクシング】
ボクシング世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥(32)=大橋=が21日、WOWOWで9月3日に東京・有明アリーナで行われたTJ・ドヘニー(37)=アイルランド=との統一王座防衛戦を振り返る「エキサイトマッチSP(11月4日、WOWOWライブなどで放送)」の収録にゲスト出演。囲み取材にも応じ、来年について「パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級最強ランキング)1位を目指すと発言している若者がいる。来るのを待つしかないかな」と自ら発言。PFP1位を目標に掲げるWBCバンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=との対戦に前向きに話した。 「ボクシングファンがこれだけ(井上―中谷戦への期待を)言っている。もう口に出してもいいのかなと。PFP1位を目指すということは、そういう(リング誌PFP2位の自らとの対戦を希望する)ことじゃないですか。この前の試合(14日に中谷が6回TKO防衛)も、やっぱり強いなって印象がありましたし、だからこそ自分も興味が出てます」 取材陣からどよめきが起きるほど明確な発言。「向こうがバンタム級にとどまって1位を目指したいのか、どの階級で1位を目指したいのかわからないですけど」と注釈はつけたが「フェザー級での対戦については、自分がまだそこまでフェザーを考えているわけではないので」と話し、スーパーバンタム級で待ち受けたい姿勢だった。 この日の収録では優位に試合を進める中、7回開始直後に腰を痛めた挑戦者が棄権するという突然の幕切れを振り返った。「ちょっと不完全燃焼でしたが、後半に上げていくという流れは実行できていた。行きたい気持ちを抑えて冷静にやれたのもよかったです。性格的に、熱くなって行きすぎる、本能のようなものがあるので」と分析。精神面で強くなり続けていることをのぞかせた。 進化を止めない28戦全勝(25KO)の世界4階級制覇王者・井上尚弥と、29戦全勝(22KO)の同3階級制覇王者・中谷潤人。両者の激突が実現すれば日本ボクシング界空前にして、世界的にもにも歴史的な一戦となる。
中日スポーツ