デリケートゾーンの臭いやかゆみの原因にも…大人女子に知っておいてほしい「正しいトイレの仕方」
【トイレの仕方1】まずは姿勢をチェック。大きく股を開いて、前傾姿勢をキープ
「足を開くことで陰唇が広がります。正しい姿勢をとれているときは、尿が陰唇に触れずにまっすぐ落ちる音がします。そうすると、腟に尿が入り込んでいない証拠。また、体型体格によって出口が狭い人はうまく左右の陰唇が開かないこともあるので、その場合が陰唇を手で広げてあげることも必要になります。スリムなパンツスタイルだと脚が開きづらいので、片足を抜いて排尿することをおすすめします」
【トイレの仕方2】次が拭き方。トイレットペーパーを当ててじっと5秒待つ
「よくトイレットペーパーは『前から後ろ』に拭くという方を拝見しますが、実はNG。ペーパーを前後にゴシゴシ動かすと、トイレットペーパーのくずが粘膜に付着して残ります。こうして残った繊維のくずに大腸菌などが付着すると、粘膜は炎症を起こします。腟壁の炎症は隣接する尿道にも波及し、ひどい時には頻尿や尿意切迫感の原因になると考えられています。 効果的な尿の吸い取り方は、トイレットペーパーを陰唇の間にしっかりあてて5~10秒当ててじっと待つこと。 使用するトイレットペーパーにもおすすめがあります。出先のトイレは詰まり防止を優先させるため、少量の水でもほぐれやすいトイレットペーパーが置いてありますが、家で使うものは吸水力を強化した温水洗浄便座用ペーパーがよいでしょう。使わなくなった下着を小さく切って使う手もあります。紙より吸水力が高く、尿を効率的に吸い取ることができます。ただ下着はトイレに流さないように注意してくださいね」
トイレの仕方を学んだら……デリケートゾーンのケア方法も実践!
現在進行形でデリケートゾーンの臭いやかゆみが気になる人は、一刻も早くケアしたいはず。トイレの仕方だけじゃなく、デリケートゾーンの清潔な環境を保つためにはきれいに保つ習慣が大切だと中田先生は言う。 「私が診察をしていて感じるのは、臭いやかゆみ悩みを抱えている方はデリケートゾーンを洗い足りていない人が多いですね。ケアの基本としては、外陰部と腟の入り口を洗って清潔に保つようにしてください。特に大陰唇と小陰唇の間にある、『陰唇間溝』には紙ねんど状のかすが付いている人も多いので念入りに。汚れカスが溜まると、雑菌が増殖して腟炎や膀胱炎などトラブルの原因になるので、清潔に保ちましょう。 石鹸でデリケートゾーンを洗うと、沁みてしまうという人をたまに見かけますが、それは石鹸の成分のせいというより、肌が荒れて傷んでいる可能性が高いです。沁みる人は、デリケートゾーン用ソープや敏感肌用のソープなどご自身に合うものを見つけてケアしましょう。