創始者とアーカイブに敬意を表すジバンシィ──特集:ローゲージかハイゲージか。2024年、冬のニット選び
ユベール・ド・ジバンシィのワードローブとアーカイブより着想を得て仕上げたニットコレクションは、クラシック&モダンが絶妙に融合したエレガントな顔ぶれとなっている。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
洗練さの中にユーモアを込めた
ユベール・ド・ジバンシィの公私にわたる、ワードローブの二面性を追求している今シーズンのジバンシィ。ニットでは、ウィメンズのアーカイブコレクションなどからインスピレーションを受けた、エレンガントなコレクションがお目見え。ダイヤモンド型に配置した4つの「G」から成るモノグラム柄や、シアリングでアレンジして表現した猫のデザインのセーターは要注目だ。 ■CASHMERE CARDIGAN ランウェイではレイヤードスタイルで登場した、今季を象徴するニットウェア。カシミア100%で構成されたバーガンディのカーディガンは、鮮やかな色味に加え、ソフトな肌触りも魅力。オーバーサイズのフィットとスクープネックデザインが特徴的だ。背面の首もとに配置されたさりげないロゴディテールもポイントとなっている。 ■SWEATER IN MONOGRAM 72 JACQUARD アーカイブから引用した、1972年に誕生した「モノグラム72」のデザインが目を引くウールジャカード織りで仕立てたネイビー×ブラックのセーター。ブランド名に由来する「G」をダイヤモンド型に配置したモノグラム柄は、今シーズンのコレクションのルックでも数多く登場する。 ■SWEATER WITH CAT JACQUARD 今季のテーマの一つであるキャットプリントがモチーフとなったニットは、50年代に発表したウィメンズのオペラコートからインスパイアされたもの。グレーウールをベースに、ジャカード織りでキャットモチーフがあしらわれており、ブラックのモヘア素材がより立体感を与えている。 ■TURTLENECK SWEATER WITH PEARLS 一見するとクリーンなムードの漂うシンプルなタートルネックニットだが、じつは背面にパールボタンを配置しているというユニークなデザインがポイント。ウィメンズウェアのアーカイブではドレスにパールジュエリーをあしらったドレスなどがあり、同デザインはそんな意匠から着想を得て仕上げた。 ■ジバンシィ ジャパンTEL:0120-218-025
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)