父の勧めで走り幅跳びから競輪に転向 28歳レーサーが兄弟子の活躍に刺激「僕も頑張ります」
久留米競輪のミッドナイト「楽天ケイドリームス杯(F2)」が28日、2日目を迎える。3Rのチャレンジ準決勝に出走する川越宏臣(28歳・東京=125期)に話を聞いた。 初日3Rで突っ張り先行から押し切った川越宏臣。「自分としてはプチオーバーペース。最後はタレましたね」と苦笑いしたが、予選5着で予選敗退を喫した前節の悪夢を振り払った。 走り幅跳びの選手だった父の背中を見て、自然な流れで走り幅跳びに打ち込んだ。日本インカレや国体に出場したが「稼げないし、ケガもしたので…」と幅跳び人生の継続を断念。父の勧めで競輪選手の道を選んだ。 「幅跳びをやっていたので、一瞬のダッシュ、瞬発力には自信があります。止まったところからのドーン! はやりやすい。幅跳びは助走が短いので。スピードに乗ってから、もうひと段階上げるのが課題ですね。師匠は内田玄希さん。あとから知ったんですが、師匠は幅跳びでインターハイを優勝した、幅跳び界のスター。内田さんの弟子はガールズの梅川風子さん、河合佑弥さんと自分の3人です」 現在はホームバンクの京王閣で開設記念が開催中。兄弟子の河合が新田祐大らに先着して二次予選2着で準決勝に勝ち進んだ。 「初日と今日(2日目)のレースを見ました。強かったですね。直前に一緒に合宿してきたので兄弟子が結果を出すと嬉しい。僕も頑張ります」 7月の本デビューから、これまで準優勝が3回あるが優勝はまだない。そろそろ優勝したい? の問いには「僕なんかそんな実力はない。まずは一戦一戦頑張って力をつけていきたい」と謙虚。準決勝も自身の走りで連勝ゴールへはばたく。 (netkeirin特派員)