選手紹介/6 横山海夏凪投手/中沢英明捕手 /青森
<第91回選抜高校野球> ◇制球力、格段に向上 横山海夏凪(みなぎ)投手(2年) 昨秋の公式戦でベンチ入りした投手陣の中で唯一の左腕。左打者が多い相手では“本領発揮”が期待される重要な存在だ。持ち球の五つの球種を右打者、左打者と相手によって鋭く投げ分ける。 秋の東北大会決勝では三回から継投で登板し、3人で切ると、四回も無安打に抑えた。ただ、秋は公式戦計4回と3分の2を投げて、暴投も2回。悔いが残ったという。 この冬、投球フォームを徹底して見直した。テークバックでの腕の下がりを修正し、コンパクトな腕の振りを意識。制球力が格段に向上した。 長野市出身。母が女手一つで野球生活を支えてくれている。「家族と離れていてもしっかりやっているところを見せたい」。冬に修正したフォームは春の舞台で花開く。 ◇配球を夜まで研究 中沢英明捕手(1年) 「配球力がある」(仲井監督)と認められ、1年生ながら捕手として昨秋からベンチ入り。秋の県大会の準々決勝後、ケガで離脱した1年先輩の捕手・太山に代わり、準決勝、決勝と急きょマスクをかぶった。 研究熱心だ。突然の準決勝からの出場だったが、必死にデータとにらみ合いながら夜まで配球を考え、県大会の優勝をたぐり寄せた。練習中も、太山への監督やコーチ陣の指導を必ず一緒に聞く。「試合中も太山さんのリードを見て、自分ならどうするか考える」 光星に来たきっかけは、父に連れられ観戦した2012年夏の甲子園準決勝。ロッテに進んだ捕手の田村ら光星の選手に憧れた。「次は自分が甲子園。チームを勝利に導く捕手になる」=つづく