松本人志訴訟、「A子」「B子」の女性2人特定要求に文春側はまたもスルー 松本側は休業損害を算出して損害賠償の上乗せも
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志が自身の性的暴行疑惑を報じた「週刊文春」に名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文芸春秋などに、5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の弁論準備手続きが5日、オンラインで行われた。原告の松本側代理人は都内でスポーツ報知などの取材に応じ、休業損害を算出して損害賠償に上乗せする可能性を示唆した。 この日の弁論準備手続きは裁判所、原告代理人、被告代理人が出席して10分間ほど、オンラインで行われ、松本は出席しなかった。3月28日に東京地裁で行われた第1回口頭弁論では、原告の松本側は記事内で松本に性行為を強要されたと主張する「A子」「B子」の特定を要求したが、この日も文春側は応じなかった。 松本側の代理人を務める田代政弘弁護士は、文春側の対応について「スルーですね。こちらは特定してくださいと言っているのではなく、特定されないと、認否ができないと言っている。それに対して今回、向こうは何も言及していなかった」。これを踏まえて今後は「A子さん、B子さんを特定しないのであれば、特定されない前提で裁判を進めることになります。文春側が、争点である記事の真実性、真実相当性を立証する、ということになります」と明かした。 次回は8月14日。今回同様にオンラインで弁論準備手続きを行う。田代弁護士は「松本さんの休業損害を算出して主張する予定です。なるべく早く準備します」。それによって5億5000万円の損害賠償額が上乗せされる可能性がある。松本の様子は「髪形は金髪で、これまでと変わらず元気です」と明かした。
報知新聞社