鉄板で囲まれ解体工事が進む旧そごう柏店本館＝11月、柏市（同市提供）

　柏市は、解体工事が進む旧そごう柏店本館跡地を含む柏駅前周辺の再整備に関する市アンケートに、1万477件の回答が寄せられたと発表した。7～11月に広報誌などで広く協力を呼びかけた形だが、「これだけ回答が集まるのは聞いたことがない」といい、太田和美市長は「柏駅前への関心の高さを数字で示した」と分析した。 　アンケートは6月に跡地購入が最終決定したことを受け実施。「柏駅前の課題は」「柏駅前に対し市に期待することは」との質問に自由回答欄を設け、「にぎわいのある柏駅前に欲しい施設」を選択方式で尋ねるなどした。市民限定で5千件以上の回答を集めた「広報かしわ」のほか、市内の高校・大学に協力を求めての学生アンケートや、柏駅前での街頭アンケートも行った。 　太田市長は「家族で訪れられるような緑あふれる空間」「文化的、公共的施設」を望む意見などがあったと説明。市は現在アンケート結果を集計中で、本年度中に結果を発表する予定。解体完了後に跡地の地権者になる市と、周辺の2商業ビルの地権者計約120者でつくる柏駅東口地権者会合の議論にも、今回のアンケート結果を反映させるとしている。