鉄鉱石先物が22年以来の安値、中国の需要低迷続く-シンガポール市場
(ブルームバーグ): 5日のシンガポール市場で鉄鉱石先物は2022年以来の安値に下落。中国は、需要が低迷する中、鉄鋼の過剰生産を抑制しようと取り組んでいる。
鉄鉱石価格は年初の水準の約3分の2となっている。鉄鋼需要の低迷で中国の鉄鋼メーカーが打撃を受け、価格は厳しい圧力にさらされている。
中国で爆発的に膨らむ商品在庫、景気不振の深刻さ表す
中国鋼鉄工業協会はリポートで、「9-10月にかけて鉄鋼需要はある程度回復するだろう。しかし、生産再開には慎重となる必要がある。さもなければ状況の改善は一時的なもので終わるだろう」と指摘した。
鉄鉱石先物はシンガポール市場で一時1.6%安の1トン=91.05ドルと、22年11月以来の安値を付けた。現地時間午前10時5分(日本時間同11時5分)時点で91.20ドル。今週に入り10%近く下げている。
原題:Iron Ore Hits Lowest Since 2022 as Industry Group Warns on Steel(抜粋)
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