電動スーツケースって何? 大阪府警6月摘発、観光客が利用
モーターが搭載されたスーツケースに腰かけ、アクセルとブレーキで移動する「電動スーツケース」。無免許で公道を走ったとして、大阪府警が6月に中国籍の女性を摘発した。アジア圏で人気とされ、日本での利用者の大半は海外からの観光客という。想定しがたい乗り物の出現に、警察や空港が警戒を強めている。 バッテリーとモーターが内蔵され、時速は10キロ前後。空いたスペースに荷物が入る。日本の販売会社によると、空港や駅での利用が想定されており、アジア圏で人気が高いという。日本でも購入でき、価格は10万円ほどだ。 摘発された女性は3月、大阪市の歩道を電動スーツケースで走行しているところを職務質問された。道交法上、原動機付き自転車(ミニバイク)に区分され、府警は6月に同法違反(無免許運転)容疑で書類送検。摘発は全国初という。 では免許があれば走行可能なのか。ミニバイク扱いなので、免許以外にもナンバープレート取得やバックミラーの装着などが求められ、自動車損害賠償責任保険への加入も必須。ヘルメット装着も義務付けられている。