トランプ氏、海外在住の米国人に対する所得税の撤廃を約束
（ブルームバーグ）： 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は、選挙戦が終盤に入る中、海外在住の米国人に課せられる所得税を撤廃すると約束した。同氏が掲げる一連の税制案で最新の提案となる。
この公約が実現したら、海外在住の米国市民の納税義務が簡素化される可能性がある。米国人は世界のどこに住んでいても、税務情報を内国歳入庁（ＩＲＳ）に提出する義務がある上に、一部の海外在住者は居住国に加えて米国の税金を支払う義務がある。
トランプ氏は海外在住の有権者に宛てた声明で、「海外在住の米国人に対する二重課税の撤廃を支持する！」と表明。「一緒に米国を第一に考えよう。選挙登録をして、共和党に投票しよう」と呼びかけた。
議会の承認が必要となるが、この公約が実現したら海外在住者の事務作業や、場合によっては税金の支払いが軽減される可能性がある。米国務省の推計によれば、海外在住米国人は約900万人。今回のトランプ氏の提案については、米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が先に報じていた。
原題：Trump Vows to Eliminate Income Taxes on Americans Living Abroad（抜粋）
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Stephanie Lai
