タンス預金が「500万円」を超えました。かなりの大金ですが、税金を払う必要があるでしょうか?
タンス預金のメリット
タンス預金は、金融機関が倒産しても影響を受ける心配がないのがメリットだといわれています。銀行などの金融機関が倒産すると、預金保険制度により元本1000万円までは保証されますが、それ以上の金額は返ってこない可能性があります。 また、タンス預金はATMで出金する必要がなく、いつでも利用でき、手数料も気にする必要がありません。出金手数料は1回数百円程度ですが、何回も繰り返していると費用がかさむ可能性があります。 また、銀行のATMは営業時間が決まっているケースもあり、いつでも引き出せるわけではありません。タンス預金は、いつでも利用できるため、緊急でお金が必要になった際にも便利です。
タンス預金のデメリット
タンス預金は、いつでも利用できるメリットがありますが、その分失うリスクもあります。地震や火災、洪水などの自然災害で、自宅が燃えてしまったり流されてしまったりすれば、自宅に保管していたお金も一緒に失ってしまう可能性があります。火災保険や地震保険では、現金は保障されません。 また、空き巣や強盗が自宅に侵入し、現金を盗られてしまうリスクが考えられます。盗難を防ぐためには、持ち出しができないように金庫に入れるなどの工夫が必要です。
タンス預金は相続や贈与で税金が発生する可能性がある
タンス預金は、相続や贈与時に税金が発生する可能性があります。自宅で保管していても本人が所有している財産には変わりないため、税金の申告と支払いが必要です。相続時や贈与時に正しく申告しなければ、あとから重いペナルティが課せられる恐れがあります。 タンス預金は、金融機関の倒産の影響を受けず、いつでも利用できるメリットはありますが、税金の支払いや自然災害・盗難による損失などのデメリットも理解したうえで利用しましょう。 出典 国税庁 No.9205 延滞税について 国税庁 No.2026 確定申告を間違えたとき 国税庁 No.2024 確定申告を忘れたとき 国税庁 4. 申告納税制度 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部