欲・無知・恐怖…株式投資で負けてしまう人の特徴を表す「3つのキーワード」【プロが解説】
キーワード3 「恐怖」…恐怖でパニックになった人は負ける
そして、恐怖でパニックになった人も、株式投資で負ける人だといえるでしょう。欲に駆られることも敗因となりますが、同様に、恐怖でパニックになることも敗因となるのです。つまり、欲望と恐怖という、2つの感情のコントロールが重要だといえるでしょう。 株式投資を長く続けていると、恐怖を感じる場面に何度も出くわすはずです。例えば、保有している銘柄の業績下方修正、減配、スキャンダルなどでは、株価が急落しがちです。経済危機や災害、戦争など、何らかの出来事によって市場全体の株価が暴落することもあります。バブル的な株価高騰が終焉を迎え、株価が暴落していく時期もあります。 しかし基本的に、株価が下がった時は、買い時です。株式とは、その企業の所有権の一部です。そして株価は、その株式の需要と供給のバランスによって決まります。 しかしそんな株価は、よくわからないけど上がったり下がったりすることが少なくありません。ですから、その企業の価値を明らかに損なう発表があった時を除けば、株価が下がった時こそ投資のチャンスなのです。同じ企業が高く売っている時と安く売っている時とでは、安い時に買った方が利益が大きくなるのは、当然なのですから。 よって、保有株が下がった時に恐怖でパニックになり、安値で売ってしまうのは賢明なことではありません。まずは、再び株価が上昇するであろうから保有し続けるか、それどころか買い増すか、もともとの買値が高すぎたと判断して売るか、その銘柄に投資をする価値がなくなったと判断して売るかを、冷静に考えた方がよいでしょう。 そして、市場全体の株価が下落しているならば、それは大きなチャンスですから、新たな投資先も探すべきでしょう。恐怖を感じる局面で冷静な判断ができるか否かは、勝負の重要な分かれ目になるのではないでしょうか。
まとめ:株式投資で負けるのは、無知で感情のままに行動する人
株式投資で負ける人としてまず挙げたいのは、無知な人です。また、欲に駆られた人も、株式投資で負ける人だといえます。そして、恐怖でパニックになった人も、株式投資で負ける人だといえるでしょう。 つまり、無知で感情のままに行動する人は、負けてしまうのです。 川合 一啓 株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO