【自衛隊が歩いて物資運ぶ】今も2600人孤立の被災地…集団避難を打診も“地元に愛着”という高齢者も 区長「いまだに避難所にも来ない人がいて難しい」
【下口さんらと知人のやりとり】 「ああ~よかったよかった元気で」 「元気やったよ」 「入って入って、中に入って座ろう」 「家は大丈夫だった?」 「だめですわ…。ほとんどだめですわ」
携帯がつながらず、これまで安否を確認する手段がありませんでしたが、店を開けたことで互いの無事を確認することができました。 (下口さんの知人)「やっとお会いできたので。よかったよかった、私は本当によかった」 ただ、避難を余儀なくされている人にとっては、この生活がいつ終わるのかという不安が募ります。大阪府堺市の職員で保健師の川本喜和さんらのチームは、1月7日から石川県能登町で避難所の衛生状態を調査。一部の避難所では自主的にトイレにシートを貼って飛沫が飛ばないように対策していたところもありましたが、衛生状態を保つ上でネックになっていたのが水の問題だといいます。 (堺市健康推進課・保健師 川本喜和さん)「下水はまだ断水ということで、トイレの後に水を流すことができない状況です」 避難所では各自が持ち寄ったアルコール消毒液などを使っていたといいますが…。 (堺市健康推進課・保健師 川本喜和さん)「特に手洗いがやっぱりできないというところで、どうしても感染症拡大のスピードが速いのではないかと懸念されます。1日目に1人発熱されて、翌日朝にあと2人また発熱されて、と立て続けに起こってきているような状況です」 厳しい寒さの中、避難する人の健康状態への懸念も広がっています。 (2024年1月11日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)