「BMW F900XR」が輸入二輪車で初採用だって!?首都高速パトロール車になったミドルアドベンチャーモデル
BMWのオンロード型アドベンチャーツアラー、日本の道を守る
ビー・エム・ダブリュー株式会社は、スポーツ走行性能と長距離走行性、安全性能にも優れる機能を備えた、「BMW F 900XR(エフ・キュウヒャク・エックスアール)」を、首都高速のパトロールバイクとして、首都高パトロール株式会社に納入したと発表。 【画像16点】首都高パトロール初採用の海外製モデル、F900XR特別仕様とじっくりチェック! BMWの先端技術を搭載した、BMW F900XRは、2020年2月に国内販売を開始したモデル。力強い走行性能の270度クランク採用の並列2気筒エンジンで、アクティブな走行からツーリングまで楽しめ、車両の安定性を高めるアンチ・ホッピング・クラッチ、急激なスロットル操作やシフトダウンの際に発生しやすいリヤホイールのスリップを軽減するエンジン・ドラッグ・トルク・コントロール(MSR)など、高い安全性を実現する装備が特徴。 首都高パトロール株式会社は、「安全性・迅速性・耐久性等を考慮し、様々な状況の中でも安定した冷却性能と電力供給機能を発揮することが期待できる」ことから、輸入二輪車ブランドとして初めてF900XRをパトロール・バイクとして採用したという。 なお、納入されたF900XRは現在3台。2024年11月5日(火)に首都高速道路大橋基地で披露され、同年12月上旬よりパトロールバイクとして運用を開始する予定だという。
首都高パトロール・バイク隊、通称「黃バイ」の主な役割とは?
首都高パトロール内で組織されるバイク隊は、通称「黃バイ」と言われ、道路トンネルとして日本最長の山手トンネル(約18.2km)の安全を確保するために主に配置されているという。山手トンネル内で緊急事態が発生した場合、バイク隊が機動性の高いバイクで迅速に現場に向かい、交通整理を行うほか、トンネル入口の閉鎖、現場でのドライバーの避難誘導、初期消火活動などを行う。ほかにも二次事故の防止のため、交通誘導や情報収集しての交通管制室への報告などを遂行。現場へいち早く到着して、被害を最小限に抑える役目を担う。 バイク隊は現在、約50名の隊員により構成されており、東京都内の大橋基地をベース拠点とし、志村基地、大井基地の3拠点に分かれて活動。交通管制室から指示が入り次第出動。隊員は2人1組での行動を基本とする。 現在バイク隊で稼働するバイクは、ホンダCB400SB(スーパーボルドール)をベースにした特装車両がメインとなっているが、前述したBMWのF900XRを新規に配備。まずは3台を導入して、前述したように2024年12月上旬より運用を開始するという。首都高を利用する機会があったら黄色いF900XRを是非チェックしてみよう。 <F900XR主要諸元(一般市販モデル)> ■エンジン 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク86.0×77.0mm 総排気量894cc 圧縮比13.1 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル ■性能 最高出力77kW(105ps)/8500rpm 最大トルク92Nm(9.3kgm)/6500rpm 燃費23.8km/L(WMTCモード値) ■変速機 6段リターン 変速比1速2.833 2速2.067 3速1.600 4速1.308 5速1.103 6速0.968 一次減速比1.821 二次減速比2.588 ■寸法・重量 全長2150 全幅860 全高1320-1420 軸距1530 シート高825(各mm) キャスター29.5° トレール105.2mm タイヤF120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量223kg ■容量 燃料タンク15.5L エンジンオイル─ ■車体色 レーシングブルーメタリック2、ブラックストームメタリック ■価格 151万3000円~ まとめ●モーサイ編集部・阪本 写真●BMWモトラッド、首都高パトロール株式会社