氷見新市長に菊地氏 無投票で初当選 震災対応「正念場、救いたい」
氷見市の林正之市長の辞任に伴う市長選は20日告示され、新人の前富山県経営管理部次長の菊地正寛氏(56)=鞍川、自民党県連、公明党県本部推薦=のほかに立候補の届け出がなく、無投票初当選が決まった。氷見水産センターで報告会に臨んだ菊地氏は能登半島地震に触れ、「正念場の氷見を救いたい。市民の声に真摯(しんし)に耳を傾ける」と意欲を語った。 【写真】報告会場で菊地さんと握手し、バトンを託す林市長(中央)=20日午後5時50分 菊地氏は自民党市支部の候補選考で他薦に名前が挙がり、支部が自薦と他薦の複数人から一本化した。震災からの復旧・復興を最優先課題に挙げ、11月8日付で辞任する林市長の市政継承を掲げる。 政策の柱には「未来づくり」「地域づくり」「産業づくり」の3テーマを掲げた。人口減少対策、氷見駅を起点に歩いて楽しめるまちづくり、第2子以降の学校給食費の無償化、企業誘致・起業支援、持続可能な農林水産業の振興などを訴えた。地震の復興・復旧では、液状化対策、災害公営住宅、公費解体といった重要課題に迅速に対応するとしている。 菊地氏の任期は11月9日から4年間。10月28日に市役所で当選証書付与式が行われる。 ★きくち・まさひろ 明治大法学部卒。1991年に県庁入りし、経営支援課長、健康課長、健康対策室感染症対策課長、広報・ブランディング推進室長などを経て、今年4月から経営管理部次長を務めた。9月20日付で退職。氷見市鞍川722の3。