歩行者の6割が外国人 渋谷のスクランブル交差点に世界が注目【WBS】
世界が注目するスクランブル交差点
SHIBUYA TSUTAYAはなぜここまで海外への発信拠点に振り切ったのでしょうか。 1973年にスクランブル化された渋谷の交差点。多くの屋外広告も掲げられる日本の若者の街の象徴でしたが、現在交差点を歩くのは外国人観光客です。長年渋谷を見守ってきた渋谷区商店会連合会の大西賢治会長は「今まで訪日客がこんなに来た経験もなかったが、それが当たり前になってきた」と話します。 TSUTAYAを運営するCCCの調査によると、現在SHIBUYA TSUTAYAの周辺にいる歩行者の6割が外国人だと言います。 「インフルエンサーがこのエリアを紹介していた」「だから私たちは知っていて、人ごみの中を歩きたかった」(アメリカからの訪日客) 「イギリスで放送している東京の番組はほぼすべて渋谷から始まる」(イギリスからの訪日客) こうした世界的な渋谷スクランブル交差点の発信力に外資企業も注目しています。南フランス発の化粧品メーカー「ロクシタン」では世界に数カ所ある旗艦店の改装を進めていますが、その第1弾として27日にスクランブル交差点の店舗をリニューアルしました。 「ロクシタンはいま、日本全国に120店舗くらいあるが、日本で初めてリフィルファウンテンを導入した」(ロクシタンジャポンの木島潤子社長) リフィルファウンテンとは専用のボトルを購入すれば、シャンプーなどを通常よりも安く買えるサービスです。プラスチック容器のゴミが出ないことも特徴です。 「一緒に客とサステナ意識を育てていきたいみたいな意図もある」(木島社長) 2階と3階はカフェになっていて、訪日外国人が必ず写真に収めるスクランブル交差点を見渡せることから人気スポットになっているといいます。 「渋谷店はブランディングという意味でも大事だが、大きい売り上げを期待している旗艦店。新しい客にブランドを知ってもらう機会だったり、いわゆる(世界での)認知を上げていくのにすごく大事な場所だ」(木島社長) 国内外の企業が注目する渋谷スクランブル交差点周辺の今後は? 「時代時代の客、渋谷に来てくれる客が(渋谷の)商店街を変えてくれるのかなという実感がある。一生懸命頑張って新しい企画、いろいろなカルチャーを生み出していけばいい」(渋谷区商店会連合会の大西会長) ※ワールドビジネスサテライト