”竜の主砲”細川成也、39試合ぶりの9号ソロ お得意様・大竹からの一撃に「切れなくてよかったです」控えめに喜ぶ
◇26日 阪神1-1中日=延長12回(甲子園) 竜の主砲のバットから久しぶりの一発が飛び出した。1点を追う6回。先頭の田中が右前打で出塁したが、続く板山が併殺打に倒れて走者がいなくなった。しかし、中日ベンチに漂った嫌なムードを細川が一振りで振り払った。 1ストライクからの2球目。外角高めの直球を狙い澄ましたかのように逆方向へたたいた。ライナー性の打球はそのまま右翼ポール際へ飛び込んでいき、一塁塁審が頭上で手を回した。自身39試合ぶり、5月5日のヤクルト戦(神宮)以来、1カ月半ぶりの9号ソロ。「少し久しぶりでしたけど、打球が切れなくてよかったです」と控えめに喜んだ。 阪神の先発・大竹の前に打線は5回まで無得点に抑えられていた。細川は試合前時点で大竹を打率3割8分5厘とお得意様にしていた。「そんなに相性がいいイメージはないんですけどね…」と頭をかきながらも「1球1球狙いを絞って打席には入っています」。制球力が武器の左腕を相手に迷いを断って相対する。 2022年冬に初開催された現役ドラフトでともに対象選手となり、移籍先で大きく飛躍した。細川にとってこの1本が大竹から放った初ホームランとなった。
中日スポーツ