東京17区・平沢勝栄氏、非公認も10回目当確 ベテラン意地で逆風はねのけ 衆院選
東京17区では、自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受け、無所属で出馬した前職の平沢勝栄氏（79）が10回目の当選を確実にした。党非公認での戦いを余儀なくされたが、ベテランの意地を見せて逆風をはねのけた。 東京都葛飾区の事務所には、多くの支援者らが詰めかけ開票状況を見守った。得票数がライバル候補者らを引き離すたび、陣営には大きな拍手と歓声が広がった。 当選を確実にした平沢氏は、「これだけ苦しい選挙は初めてだった」と振り返り、「皆さんから応援してよかったと言っていただけるように、全力で頑張っていきたい」と述べた。 平沢氏は旧二階派（志帥会）の事務総長経験者。1817万円の不記載が発覚し、1年間の党役職停止処分を受けた。 不記載議員への逆風が全国的に強まる一方、平沢氏の戦いは盤石だった。平成8年の小選挙区制導入以降、議席を維持。前回令和3年の衆院選と同じ顔ぶれとなった野党候補者3人は、平沢氏の説明責任などを追求したが、及ばなかった。
