スペイン領カナリア諸島に到着の移民、24年も過去最多に
[マドリード 2日 ロイター] - スペイン内務省が2日発表したデータによると、今年1月1日から11月30日までに西アフリカから船でスペイン領カナリア諸島に到着した移民の数は4万1425人となり、年間の過去最多を記録した。 アフリカ北西部の大西洋沿岸沖に位置する7つの島からなるカナリア諸島は、スペイン本土を目指す移民の急増への対応に苦慮している。 2024年はあと1カ月残っているが、カナリア諸島に到着した移民は2年連続で過去最高に達している。昨年は3万9910人の移民が到着し、それまでの最高だった2006年の記録を上回った。 欧州国境・沿岸警備隊(フロンテックス)がまとめた10月までの最新データによると、移民の国籍はマリ、セネガル、モロッコが上位3位を占めた。 こうした移民増化の傾向に歯止めをかけるために、スペイン政府はフロンテックスに対し、2018年にモーリタニア、セネガル、ガンビアで終了した空中・海上監視活動の再開を要請した。