大切なことは「女性が自分で考える」 戦後まもない物資に乏しい生活の中でも美しい暮らしや心の豊かさを提案したクリエーター・中原淳一企画展 島根県益田市
日本海テレビ
女性雑誌の編集などで活躍した中原淳一の生誕111周年を記念した企画展が、島根県益田市のグラントワで開かれています。 終戦から1年後に創刊された女性誌「それいゆ」。この雑誌を作ったのは。女性誌の編集やイラスト、服のデザインなどで活躍したクリエイター・中原淳一。戦後まもない物資に乏しい生活の中でも美しい暮らしや心の豊かさを提案しつづけ、女性から圧倒的な支持を得ました。 中原淳一の義理の娘 中原利加子さん 「中原淳一がこの時代にやっていた仕事が、今の私たちの周りにある色んな世界の元になっているっていうことがお分かりいただけるんじゃないかと思います」 中原淳一が大切にしたのは、女性が自分で考えること。中原淳一は、何気ない日常の中でも自身の工夫次第で美しさを取り入れることができると表現しました。会場には、雑誌の原画やデザインした服など600点以上が展示されています。 島根県立石見美術館 南目美輝 学芸課長 「衣食住が満ち足りてない中で、自分らしくあるとか、あなたらしくあっていいんだよっていうふうにポンと後押ししてもらったような気持ちに、その本を読んだ人はなったと思うんですね。そういうところが今見ても色々な世代の人をひきつけるんじゃないかなというふうに思っています」 この企画展はグラントワで6月17日まで開かれています。
【関連記事】
- 「逆転の錦織です」「ふざけるなという票を亀井亜紀子さんに託して」 与野党の大物議員が舌戦 衆議院島根1区補欠選挙
- かまれると強いかゆみが… 人の服の中に入る”スケベ虫”の駆除に大型ドローンを活用 去年より石灰散布の面積を拡大 鳥取県米子市
- 【読み解く】4月から「相続登記」が義務化 相続したことを知ってから“3年以内”に登記しないと… 義務化に至ったこれまでの流れも解説
- 火災原因は設備の清掃が不十分、燃料に混入した異物と機材の摩擦など複合的な要因 米子バイオマス発電所で発生した火災の最終調査結果を周辺住民に説明 住民側からの厳しい責任追及 鳥取県米子市
- 一度は絶滅…国の特別天然記念物「トキ」のひながふ化 島根県出雲市