[山口県]コープやまぐち 防府に宅配拠点地鎮祭 市内全域カバー 10月稼働
生活協同組合コープやまぐち(本部・山口市)は30日、防府市西仁井令に整備する新たな物流拠点「防府センター」の地鎮祭を現地で開いた。市内全域をカバーする宅配事業の拠点で、10月の稼働開始を目指す。 コープやまぐちによると、山口市大内御堀にある宅配事業の物流拠点「中部センター」を山口市と防府市へそれぞれ分割。防府センターは防府市の配達エリアを受け持ち、JR防府駅周辺から車で10分ほどの旧国道2号沿いに整備する。 隣接する大村印刷が所有する土地約4800平方メートルを賃借し、鉄骨造り平屋で延べ床面積約千平方メートルの物流施設を建設。冷凍庫や冷蔵庫、物流倉庫のほか、組合員が交流できる集会スペースなどを設ける。従業員は中部センターから移るほか、新規雇用を含め計20~30人になる見込み。 同じ敷地に、福祉生活協同組合さんコープが同市八王子で運営する福祉事業所「さんコープ防府天神口デイサービス」を移転整備する。建物は木造平屋で約260平方メートル。 地鎮祭にはコープやまぐちのほか、施工する長沼建設(防府市)などの関係者が出席。コープやまぐちの山崎和博理事長は「防府センターに組合員の皆さんが集い、事業をさらに発展できるように取り組んでいきたい」と述べた。 山口市の配達エリアを受け持つ「山口センター」はすでに山口市小郡上郷流通センター東に整備し、1月から稼働している。防府センターは宅配事業の物流拠点としては県内11カ所目となる。