茂木氏、自民総裁選に意欲 「ライドシェア全面解禁を」 菅氏に秋波
自民党の茂木敏充幹事長は30日のフジテレビ番組で、9月までに予定される党総裁選について「総理になってやりたい仕事があるのは間違いない」と述べ、出馬への意欲をにじませた。具体的な政策として、菅義偉前首相が持論とする「ライドシェア」の全面解禁などを挙げた。麻生太郎副総裁との距離が近い茂木氏だが、総裁選に向けて非主流派の重鎮である菅氏との連携も模索する狙いがありそうだ。 【一覧】次の首相にふさわしい人 世論調査の上位8人 茂木氏は出馬判断の時期について「夏の間いろいろよく考えたい。一般的には7月、8月は夏の間なのではないか」と言葉を濁した。岸田文雄首相を支える党幹事長の立場であることに言及し「今、一人で勝手に行動するよりも、党全体をまとめていくことを幹事長としては考えなくてはいけない」とも述べた。 一般ドライバーが自家用車に有料で顧客を乗せるライドシェアは4月に一部地域で始まったが、運営主体をタクシー会社に限定している。全面解禁は菅氏の持論で、小泉進次郎元環境相などとともに新法制定の必要性を訴えている。 茂木氏は番組で「反対はあるかもしれないが、私は全面解禁の方針は変えない。これは総理でないとできない」と語った。19日夜に菅氏と会食した際に話題になったことも明かし「全面解禁すべきだとの意見は(菅氏と)一緒だ」と述べた。【加藤明子】