尾道の千光寺山荘、破産手続き開始決定 負債2億5781万円、瀬戸内ブランドコーポレーションが土地と建物取得
広島県尾道市西土堂町の旅館「千光寺山荘」を運営する新千光寺山荘(同市西土堂町、資本金400万円、金尾高義社長)が、広島地裁尾道支部から破産手続きの開始決定を受けた。負債は2億5781万円。 2月28日付。帝国データバンク福山支店によると、旅館は千光寺山山頂付近の千光寺公園内に1962年に創業。瀬戸内海を一望できる旅館として観光客や宴会需要を取り込み、ピーク時の2016~18年には年約2億8千万円の売り上げがあった。新たな宿泊施設との競合に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績が悪化。22年3月期の売上高は約1億5千万円に減少した。 瀬戸内地方の金融機関などでつくる瀬戸内ブランドコーポレーション(SBC、広島市中区)が再生事業に取り組むため、新設した子会社を通じ、旅館の土地と建物を取得している。
中国新聞社