西の大倉、東は誰が…STARTO社ジュニア新スター育成へ けん引する“リーダー”的存在が必要
【激動2024芸能・社会(2)】SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)のタレントの受け皿となるマネジメント会社「STARTO ENTERTAINMENT」が4月に本格始動した。その前後で所属タレントの結婚が相次ぐなど、動きの大きい1年となった。 タレントの退所も目立った。KinKi Kidsの堂本剛(45)はSMILE社から、嵐の松本潤(41)はSTARTO社からそれぞれ個人として独立。中でも事務所内で激震が走ったのが、ジュニアの「HiHi Jets」高橋優斗(25)と「美 少年」金指一世(20)の退所だ。ジュニアをけん引する次のデビュー候補筆頭。高橋はジュニア全体でもセンターとされ、今後の活躍が期待されていた。 高橋は10月の退所後、スタートアップ企業を立ち上げた。当初、事務所は「芸能活動は続けない意向」としていたが、高橋は今月2日にSNSで「経営や事業に支障がない範囲で今後も芸能の活動もしていきたい」と表明。一方の金指は今月3日、滝沢秀明氏が率いる「TOBE」に所属し、「ISSEI」として活動を再開した。芸能関係者は「いつかデビューできた2人。芸能活動を続けるのに、STARTO社から退所するのは、今まででは考えられないこと」と驚きを隠せない。 ジュニアの流出を食い止めるために急務となるのが、育成の指針となる存在だ。映画関係者は「他の事務所の男性アイドルが主演する作品が最近増えてきた。旧ジャニーズ勢が“一強”でなくなった中で、いかに新たなスターを送り出せるかが重要になってくる」と説明する。 関西ジュニアは、SUPER EIGHTの大倉忠義(39)がプロデュースに参加している。なにわ男子、Aぇ!groupをデビューまで育て上げた。現在も関西ジュニア「AmBitious」らへアドバイスを送るなど、後輩へノウハウを引き継いでいる。 一方、関西勢以外のジュニアは“リーダー的存在”がいない。事務所関係者は「ジュニアを引き締めて、導いてくれるような人物が必要」と指摘する。歌やダンスなどの技術を教えるだけでなく、自身の経験を踏まえた助言を送る存在だ。新しい風を吹き込ませようとする動きもあるといい、テレビ局関係者は「会社はジュニアの面々と面談し、それぞれの意向を吸い上げている。近いうちにジュニアの体制の改革もありそうです」と明かす。ジュニアたちの今後がSTARTO社の未来の鍵を握っていきそうだ。(特別取材班)