道端で30分間固まった状態の人が!? 日常の瞬間を表現しているパフォーマンスに「目の前で見てみたい」「すご~」の声
マジックや腹話術、パントマイムなどの大道芸。さまざまなイベントを盛り上げてくれるこれらのパフォーマンスを、見たことがあるという人は多いのではないでしょうか。 【写真】前橋蚤の市にてパントマイムをする金子さん(@shimpeiyoさんより提供) 金子しんぺい(@shimpeiyo)さんは、こころの動きをからだの動きで描く「パントマイムのお兄さん」として活躍中。子ども向けのものを中心としたイベントや舞台、大道芸、ファミリーコンサートなどさまざまな場所で活動しています。 金子さんは、自身のパフォーマンスをInstagramでも発信しており、実際のパフォーマンスを見られないという人たちも楽しませてくれています。 今回は金子さんに、パントマイムなどの活動について話を聞きました。
「日常の瞬間が止まっている人」は30分間ポーズをキープしている
ーパントマイムを始めて今年で10年とありますが、始めたきっかけを教えてください。 サイレントコメディー・デュオ「が~まるちょば」さんの舞台を観たのがきっかけです。このときパントマイムを生で観るのが初めてで「これだ!」と思いました。 ー犬のさんぽをテーマにしたパントマイムでは、どのくらいの間このポーズをキープしているのでしょうか? 基本的には30分間です。しかしこっそり休んでいます。じっと止まっているだけでなく、ときどきお客さんとコミュニケーションを取ります。そのときに動いて休んでいるんです。 ー犬のさんぽをテーマにしたパントマイムをやられていることが多いですが、観客からはどのような声をもらいましたか? こうやって止まるパフォーマンスを「スタチューパフォーマンス」と呼びます。“歩いている姿”をスタチューにするパフォーマーはたくさんいらっしゃいます。僕はそれに犬を付け加えました。 そもそも僕はスタチューパフォーマンスを普段あまりやらないので、僕のことを知っているお客さんは面白がって観にきてくれますし、大道芸好きなお客さんも僕のスタチューは珍しがって観てくださいます。 「日常の瞬間が止まっている人」をテーマにやっていて、それでいて普段の風景に溶け込むように止まっているものですから、歩いていて偶然に出会ったお客さんからは、とても驚かれます。 ーパントマイムをされている姿を見て、お子さんは何と言っていますか? 上の子は今度4歳になるのですが「とと、おもしろいねぇ」と面白がってくれています。娘が成長して“父親の仕事”をきちんと理解できたとき、どんなことを言うのか、今から楽しみです。 ー今後の目標について教えてください。 パントマイムの枠にとらわれずに、僕にしかできない表現でお客さんに笑ってもらったり、驚いたりしてもらいたいです。 金子さんは2024年2月10日~11日に川崎アートセンターアルテリオ⼩劇場にて、ソロ舞台「金子しんぺい劇場」~あっぱれ!ぼろめき珍道中~の公演を予定しています。 たくさんの人を笑顔にする、金子さんのパフォーマンス。これからもさまざまな場所で多くの人を喜ばせていくことでしょう。
ほ・とせなNEWS編集部