阪神・ヘルナンデス、正式誕生「優勝に向けて勝利に貢献できるように」 野手の底上げに嶌村本部長「監督の望むところ」95番で1年契約
阪神は27日、来季の新外国人選手として、今季メキシカンリーグで22本塁打をマークしたラモン・ヘルナンデス内野手(28)の獲得を正式発表した。1年契約で年俸30万ドル(約4700万円)。背番号は「95」に決まった。193センチ、102キロの体格を誇る大型助っ人が、V奪回の使者となる! 大型助っ人がやってくる。藤川阪神にとっておきの〝飛び道具〟が加わった。球団を通じてコメントを寄せたヘルナンデスが虎党にメッセージを送った。 「タイガースから日本でプレーする機会をいただき、感謝すると共に非常にうれしく思います。歴史ある甲子園球場で素晴らしいファンの皆さんの前でプレーできることをとても楽しみにしています」 193センチ、102キロの体格から繰り出すパワーが最大の武器。メジャー経験はないものの、マイナー通算480試合出場で53本塁打、長打率・425をマークした。今季は近年主戦場としてきたメキシカンリーグで打率・313、22本塁打、71打点の好成績を残した。 藤川監督がかねてより要望していた通り、守備位置は一塁、三塁、左翼と柔軟に対応可能。そして、指揮官が話す「日本人にないタイプ」というのが、ビッグな体躯を生かした長打力だ。当たれば軽くスタンドまで運ぶパワー。右投げ右打ちは甲子園特有の浜風にマッチする。 何より、虎将がヘルナンデスに求めているのが若手外野陣との競争。この日、西宮市内の球団事務所で取材に応じた嶌村本部長が「前川は来年はレギュラー取りの最大のチャンス。加えて井上、野口、井坪もおる。そこにラモン(ヘルナンデス)が入ってくれ、と。競争の激化というところ、野手の底上げ。これが監督の望むところでもある」と獲得の理由を説明した。 挑戦者として、競争を盛り上げる〝劇薬〟となってほしい。長打力を秘めた右の代打としてみても、タイガースに足りなかった部分。試合終盤、ひと振りで空気を一変できる能力は貴重だ。 「私の能力を信じて契約をしてくれたタイガースに感謝し、優勝に向けてチームの勝利に貢献できるようにベストを尽くしたいと思います」