松本人志不在の『M-1』審査員「ショボく感じる」の声も“大御所ではなく中堅”起用の狙い
12月22日に放送される、『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の決勝戦。これまで審査員として大きな存在感を放っていた松本人志が不在という中で、今年の審査員の顔ぶれが12月15日に発表された。 【写真】「ショボく感じる」物議を醸している『M-1グランプリ2024』の決勝審査員たち
「格落ち感がある」
審査員のラインナップは、若林正恭(オードリー)、礼二(中川家)、山内健司(かまいたち)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、哲夫(笑い飯)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、海原ともこ(海原やすよ ともこ)、石田明(NON STYLE)の9名。 このメンツに対し、 《THE・大御所って感じの人がいないんだ。格落ち感があるな……》 《中堅が多いね。松ちゃん不在でこれはちょっとショボく感じる》 《このメンツの審査だと、優勝してもこれまでと同じレベルで喜べない気がする》 と、厳しい声が続出している。 「松本さんがいないというのも大きなポイントですが、“大御所”“師匠クラス”と言える審査員がいないことが気になりますね。例えば、2021年を最後に審査員を引退したオール阪神・巨人のオール巨人さんは、芸人たちから『巨人師匠』と呼ばれる、名実ともに師匠クラスの審査員でした。同じく2021年まで審査員を務めた上沼恵美子さんや、昨年まで2年連続で審査員を務めていた山田邦子さんなど、審査員の“格”を担保できる人物が、今年は見当たらない印象です」(芸能ライター)
「現代の漫才」
一方で、今回の審査員は賞レースで結果を残してきたコンビや、芸人からの支持が厚い人物が選ばれている印象もある。初の審査員を務めるのは柴田、山内、若林の3名だが、柴田は2004年の『M-1』王者であり、山内は2017年の『キングオブコント』(TBS系)で優勝し、2019年の『M-1』では準優勝している。 「オードリーの若林さんも、2008年の『M-1』で準優勝の経験があります。優勝経験こそないものの、彼は芸人から厚く支持される存在。今年5月8日のテレビ東京系『あちこちオードリー』では、“『M-1』の審査員にもし選ばれたら”という話題になり、サンドウィッチマンの伊達みきおさんが“若手は多分、若林くんに面白いと思われたい人多いと思うよ”と語っていました。今年の審査員は、現代の漫才師たちに感覚がより近い中堅層をあえて起用しているのでしょう」(ベテラン放送作家) 松本不在の『M-1』は、2004年、2015年以来3度目となる。《大御所はいないけど、現役バリバリで漫才やってる人が多いからいい審査ができると思う》《中堅の方が、現代の漫才をしっかり評価できそう》といった声もあり、このメンツでの審査に期待する人も少なくないようだ。優勝の行方はもちろん、各審査員の点数・コメントからも目が離せない。