第93回選抜高校野球 大阪桐蔭、目指すは「制覇」 2年連続12回目 /大阪
<センバツ2021> 29日に開かれた第93回選抜高校野球大会の選考委員会で、府内から大阪桐蔭(大東市)が2年連続12回目の出場を決めた。校内で新型コロナウイルスの集団感染が発生したため、今田悟校長が単独で取材に対応した。【隈元悠太、荻野公一】 午後4時すぎ、同校の校長室で、今田校長がセンバツ推薦の連絡を受けた。普段なら校舎に隣接するグラウンドで待つ部員らに吉報を伝えるが、今回はできない。今田校長はすぐに西谷浩一監督らに携帯電話で報告し、西谷監督から部員たちに出場決定が伝えられた。 今田校長は「本校の野球部員はあくまで全国制覇を目標に練習している。推薦を頂いたのは第一段階。彼らが思っている位置を目指してほしい」と話した。電話取材に応じた西谷監督は「昨年秋から日本一を目指してやってきた。(出場できなかった2019年、大会が中止になった20年と)2年分の悔しさを持って戦いたい」と部員の心情を代弁するように語った。 ◇投打に戦力が厚く 今季は投打に戦力が厚く、足を絡めた攻撃ができるのが特徴だ。 投手陣の軸は、秋季近畿地区大会4試合のうち3試合で先発した左腕、松浦慶斗投手(2年)。共に速球派右腕の竹中勇登投手(同)、関戸康介投手(同)も中継ぎとして支える。準決勝で先発した186センチの長身で腕の振りがしなやかな左腕、川井泰志投手(1年)、登板機会はなかったが本格派右腕の別所孝亮投手(同)ら層は厚い。 打線は、3番・宮下隼輔選手(2年)、4番・池田陵真選手(同)が中軸だ。1番・繁永晟選手(同)や巧打の2番・野間翔一郎選手(同)は俊足で、西谷浩一監督が「無形のプレッシャーになる」と評するように多彩な策を取れる。 18年は甲子園で春夏連覇を果たしたが、19年は出場を逃し、昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。待ちに待った晴れ舞台に、大阪桐蔭ナインがいよいよ乗り込む。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇対戦成績 <秋季府予選> ▽2回戦 8―1 渋谷 ▽3回戦 10―0 近大付 ▽4回戦 24―0 千里 ▽5回戦 8―1 箕面学園 ▽準々決勝15―1 興国 ▽準決勝 8―3 履正社 ▽決勝 8―1 東海大大阪仰星 <秋季近畿地区大会> ▽1回戦 長田(兵庫3位) 0000000=0 530000×=8 大阪桐蔭 (七回コールド) ▽準々決勝 大阪桐蔭 0041006=11 1000021=4 天理(奈良1位) (七回コールド) ▽準決勝 京都国際(京都3位) 3000002=5 0000075=12 大阪桐蔭 (七回コールド) ▽決勝 智弁学園(奈良2位) 201011101=7 001100100=3 大阪桐蔭