<日本S速報>日ハム、サヨナラ打の大谷「やられた倍、取り返したかった」
日本シリーズの第3戦が25日、日ハムの本拠地、札幌ドームに場所を移して行われ、日ハムが延長10回二死二塁から大谷翔平(22)のライト前タイムリーでサヨナラ勝利、シリーズ初勝利をつかんだ。 日ハムは、このシリーズ登板を最後に引退することを発表していた黒田博樹(41)に6回途中まで1失点に抑えられていたが、1-2で迎えた8回、大谷敬遠後に中田翔(27)の2点タイムリー二塁打で逆転に成功、9回に再度、同点に追いつかれ延長戦にもつれこんだが、大谷のこの日3本目のヒットで死闘にケリをつけた。日ハムは、これでシリーズ成績を1勝2敗とした。 延長10回二死一塁。カウント1-1から西川が盗塁に成功した。一塁が空き、大谷が盗塁を助ける空振りでカウント1-2となったことで、9回から登板していた大瀬良ー石原の広島バッテリーが迷った。 マウンドに内野陣も集まったが、追い込んでいることから勝負を選び、しかも外野手もセオリーに反して前ではなく定位置に下がった。結果、インローのボール球を大谷がうまくバットコントロールして一、二塁間を抜いた。ライトが定位置にいたことで本塁もクロスプレーにならなかった。 様々な要素が絡み合ったサヨナラタイムリーだったが、この日、黒田から2本二塁打を放ち、8回にも敬遠されるなど、大谷の打者としての存在感の大きさが作ったサヨナラ舞台だった。 試合後のヒーローインタビューは、もちろん大谷。以下は、その主な一問一答。 ーーサヨナラ打の打席の心境を? 「遥輝(西川)さんも必死に走ってくれたので、なんとか打ちたいと」 ーーどういう気持ちで? 「フォークが来ると思ったので、それを待っていた。追い込まれたので、最後は(球種を)広く待っていた」 ーー打った瞬間は? 「見た感じボール(球)だったので、抜けてくれて良かった」 ーー厳しい展開だった。 「なかなか点が取れなかったが、後半、粘って粘って最後はこういう形で勝った。明日につながる勝ちだと思った」 ーー8回は大谷選手が敬遠され中田選手が逆転タイムリーを打った。 「中田さんの気合いと意地が勝った一打。塁上から見てそう思った」 ーー広島で連敗してのホームゲーム。 「僕の不甲斐ないピッチングで負けた。取られた分の倍くらいは取り返したいという気持ちで打席に入っている」 ーー倍取り返せたか? 「まだまだ。明日も明後日も、もっともっと勝っていきたい」 ーー引退する黒田投手と対戦した。 「個人的には勉強させていただいていた投手。打席でも勉強になった。(今日は)楽しくパフォーマンスを発揮できたんじゃないかなと思う」 ーーファンにメッセージを。 「ホームのほうが戦いやすい。声援が力になる。広島に行く前に逆転して3勝2敗で、広島へ行けるように精一杯戦う。応援を宜しくお願いします」