特産使用のクッキー開発 三重・多気郡3町など広域連携「美村」
5町長合同会見で発表 新たに観光パンフも制作
三重県多気郡多気町、明和町、大台町と度会郡度会町・北牟婁郡紀北町の5町は、共に進める広域連携の通称「美村(びそん)」の名前を広め、観光で5町を訪れてもらおうと、パンフレットや各町の特産品を活用したクッキーなどを開発した。18日午前11時から多気町役場で5町長が合同記者会見で明らかにした。
5町は、国のデジタル田園都市国家構想(デジ田)「三重広域連携モデル」の構成自治体で、広域で観光促進や移住増加に取り組んでいる。5町に民間6社が加わった一般社団法人三重広域DXプラットフォームでは、広域観光ポータルサイト「美村Travel(トラベル)」や「美村ペイ」「美村パスポート」を展開。観光客だけでなく、地域住民にも使ってもらい、地元経済の活性化に努めてきた。 今回は、さらに多くの人に「美村」のことを知ってもらい、観光で周遊してもらおうと、5町の観光情報を集約したパンフレットなどを制作し、各町で配布する。 その他にも、多気町ヴィソンのホテルヴィソンのフロアに「美村観光案内デスク」を設置し、宿泊をターゲットにした観光促進や、車で各町を巡る「美しい村を巡る車旅」のパンフレットなどを展開している。 また▶多気町特産の次郎柿▶大台町特産のユズ▶明和町特産の酒かす▶度会町産のほうじ茶▶紀北町産のジャバラ▶VISONで栽培されたカカオ──の6種類のフレーバーを使った「Digi田(デジでん)美村クッキー」(18個入り税込み2190円)も開発。今後、各町の道の駅などでの販売を予定する。 会見で、多気町の久保行央町長は「多くの人に周辺地域の町の魅力を発信していけたら」、明和町の下村由美子町長は「クッキーが一つの観光資源になり、周辺の町へ観光に来てもらえれば」、大台町の大森正信町長は「特徴あるクッキーを作ってもらって、観光に役立つのでは」などとそれぞれ話した。