「日本文化の象徴だという誇りを持って」 日本の"伝統的酒造り"がユネスコ無形文化遺産に登録 鳥取県の酒造からも喜びの声
日本海テレビ
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受け、鳥取県の酒蔵からも喜びの声が上がっています。 鳥取市にある1828年創業の酒造会社「中川酒造」は、35年前に鳥取特産の酒米「強力」を復活させるなど、地域に根差した酒づくりを続けてきました。鳥取県東部で最も古く、地元で長く愛される芳醇(ほうじゅん)で力強い味わいの酒をはじめ、時代に合わせた新しい酒造りにも挑戦してきました。 中川酒造 中川遊翔 さん 「うれしい思いでございます。日本文化の象徴だという誇りを持って、これからお酒造りに努めてまいります」 国内の日本酒の消費量が徐々に減る中、30年ほど前にはアメリカに販路を広げ、今年はイタリアのコンクールで「強力」を使った酒が表彰を受けました。 こうした中、関西を中心に“日本酒タレント”として活動する吉川亜樹さんと新たなチャレンジを始めました。吉川さんは全国の酒蔵とタイアップし、日本酒のプロデュースも手掛けていて、5日は伝統的な酒造りの手法「生もと造り」を体験するためこの酒蔵を訪れました。 日本酒プロデューサー 吉川亜樹 さん 「小さい仕込みなのにかなり体力いりますね」 作業の後は、味のイメージやボトルの形、ラベルのデザインなど細かな打ち合わせを重ねます。この日本酒は吉川さんの名前にちなみ「強力亜樹」と名付ける予定で、来年2月に完成するということです。 日本酒プロデューサー 吉川亜樹 さん 「昔ながらの造りがキーワードの1つなんですけど、力強さプラス、後味のきれいさを求めて依頼しました。日本酒好きだけでなく、普段あまり日本酒を飲んでいない方にも飲んでもらいたい」 中川酒造 中川遊翔 さん 「見た目以上にお酒のバリエーションがあるんだといったことを感じてもらうために、感動できるような心に残るお酒を作っていこうと思います」 日本の伝統文化を守る酒造会社のチャレンジは、これからも続きます。
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