「りゅうみん」モチーフのパンを商品化 竜王中3年生が考案、市長らに贈呈【山陽小野田】
竜王中(小野雅弘校長)のシンボルキャラクター「りゅうみん」をモチーフにしたパンが、校区内の「海のパン屋さんパン・デ・モルデ」で販売されている。考案した3年生4人が18日、山陽小野田市役所に藤田剛二市長と長友義彦教育長を訪ね、自慢のパンを贈呈した。 3年生は総合的な学習の時間で、SDGs(持続可能な開発目標)に視点を置いた研究活動として、15のプロジェクトに取り組んでいる。岡美里さん、川本唯楓(ゆいか)さん、平石煌昊(こうな)君、広瀬学君のグループは「りゅうみんを有名にする」をテーマに、約10年前から生徒に親しまれているキャラクターを活用したパンを販売することで、地域の活性化を目指した。頭部の葉の模様が印象的なデザインを考案し、9月に同店の上田浩之オーナーに提案した。 「思いもよらない話に驚いたが、成功させてあげたいと引き受けた」と上田オーナー。少し改良を加えて製造しやすくし、10月に商品化。一日8個を並べている。受注生産も可能で、既に地元の教室がイベント用にと60個を注文したという。 市役所には小野校長、上田オーナーと共に訪れた。岡さんは「おいしいパンを通して、りゅうみんがもっと有名になれば」、平石君は「SNSに投稿してみたら、学校の友達もパンを宣伝してくれた」と企画の実現を喜んだ。 藤田市長は「生徒が自ら、SDGsに向けて取り組んでくれていることを誇りに思う」、長友教育長は「全国どこで紹介しても恥ずかしくない取り組み。アイデアを実現させた行動力に自信を持って」と声を掛けた。