中国の暴走なぜ許す? 「領空侵犯」が常態化する恐れも 元大使「日本外交は国際常識から外れている」
国際常識から外れている?中国の暴走を許す日本外交
中国による史上初の領空侵犯に対し、当時の上川陽子外務大臣は… 「我が国としては日本の領土・領海・領空を断固として守るという決意のもと、今後も冷静かつ毅然と対応してまいりたいと考えております」 こうした棒読みの発言を山上氏は厳しく批判する。 前駐オーストラリア特命全権大使 山上信吾氏: 「あれは役人の作文で、そのまま読む政治家は本当に言葉が空回りしている。なぜ中国大使を呼びつけないのか、なぜ中国の外務大臣の王毅に電話して強烈な申し入れをしないのか」
大使を呼びつけるのは国際常識であり、外交の普通の進め方だという。 山上氏は「何か問題があった時に、その国にいる相手国の大使を外交当局に呼んで申し入れをするのは外交では普通のことだ。なのに外務大臣が全然動かない。東南アジアのある大使から『なぜ日本の反応はこんなに弱いのか』と言われたほどだ」と嘆く。 領空侵犯について、中国は最近「予期しない妨害が原因だった」と自衛隊に責任を転嫁していることがわかった。非を認めない姿勢も“常態化”している。 外交の劣化は外務省だけでなく、政治家も含めた日本外交全体の問題のようだ。
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