農福連携のシイタケ菌床栽培始まる 福島県郡山市の総合南東北福祉センター
南東北グループが農福連携事業として取り組むシイタケ菌床の実証栽培が始まった。福島県郡山市の総合南東北福祉センターで24日、栽培の様子を公開した。 グループは医療、介護施設を運営している。福祉センター内にビニールハウスを2棟設け、障害者雇用の沢田さゆりさん(40)=郡山市=と南東北福祉事業団の職員が20日から菌床100個を育てている。温度と湿度を管理し、噴霧機と小づちで菌床に刺激を与えて生育を促している。収穫まで約2週間かかり、一般的に一つの菌床から約100~150グラムのシイタケが4回程度、採れるという。 沢田さんらは三春町のM&Aふぁーむ・わたなべで栽培研修に励んできた。「育つのを見るのは楽しい。施設利用者にごちそうしたい」と意欲を見せた。 収穫したシイタケは当面、病院や施設の売店などで販売する。将来的には2027(令和9)年度に市内富田町に移転・新築する総合南東北病院の給食などへの活用を視野に入れる。実証栽培の収量を踏まえ、ビニールハウスの増設や廃校利活用といった栽培拠点の拡充、雇用拡大を検討する。
障害者支援のノウハウを持つRESTA(東京都)が事業に協力している。