交際していると女性に信じ込ませ、金を払えなければ「出稼ぎに行ってよ」…ホストクラブに法令順守促す説明会で悪質事例紹介
大阪・ミナミのホストクラブで、ツケ払いの「売掛金」を巡る問題が相次いでいるとして、大阪府警は23日、大阪市内でホストクラブなどの経営者に法令順守を促す説明会を初めて開いた。
説明会にはホストクラブなど126店舗の133人が出席した。府警保安課員が、今年8月に売掛金がある女性客を性風俗店に紹介したとして、ホストの男(23)が職業安定法違反容疑で逮捕された事案を紹介。ホストは交際していると女性に信じ込ませ、金を払えない女性に「出稼ぎに行ってよ」などと性風俗店を紹介したという。
保安課員は、客の恋愛感情に乗じたり、支払い能力を超える飲食代を請求したりする悪質な営業方法を挙げて、風営法や府条例を守った健全な営業を呼びかけた。
ミナミのホストクラブ約70店舗が加盟する「大阪飲食健全共同組合」の東郷宏会長理事は「警察と情報交換しながら、業界を健全にするために協力していきたい」と話した。
府警によると、今年に入って23日までに、ホストやスカウトら47人を風営法や職業安定法違反容疑などで検挙している。