今年はたくさん遡上 櫛田川で稚アユ 地元漁協が採捕 三重・松阪
三重県松阪市の櫛田川下流域で、今年も稚アユの遡上(そじょう)が始まっている。例年より1週間ほど早いという。新屋敷町と魚見町にまたがる新屋敷町取水堰(ぜき)では9日午後3時から、櫛田川第一漁業協同組合(田中祐治組合長)による採捕が行われた。捕ったアユは上流に放流した。
稚アユの採捕は6月1日に解禁になるアユ釣りに向け、中流の櫛田川河川漁業協同組合(橋本進代表理事組合長)、上流の櫛田川上流漁業協同組合(立岡功組合長)に放流用に届けるため毎年採捕している。 櫛田川第一によると今年は、雨が多く川の水量が多いため、例年より多く遡上している。3月31日に初回の採捕を行い、この日は6回目の作業となった。組合員6人で大きな網などを使って稚アユを追い込み、大きさ12センチほどのもの約3千匹(約60キロ)を採捕した。この日のうちに上流の飯高地区で放流。体長平均約12センチのものが9月末ごろには28~30センチに成長する。 喜多村建次副組合長(72)=西黒部町=は「今年はたくさん遡上しているので、上流で友釣りをする人は楽しめる年になると思う」と話している。 採捕と放流は5月6日まで続く予定。