第10回ふくしま産業賞 晴れの受賞企業・団体 特別賞 共和建商(福島県白河市)「調圧」で健康に一役
気圧の変化で血流を改善し、体調の調整や疲労回復につなげる「調圧ルーム」の開発、製造、販売を行っている。休養や抗疲労を進めるリカバリー市場は成長が続いており、建設機械レンタルや仮設足場が主力だった共和建商の新たな事業の柱となっている。 調圧ルームは減圧と加圧を繰り返すことで、体内に取り入れる酸素量を増やし、血流を改善させる仕組み。これまでの酸素カプセルとは異なる発想だ。時間は1回約50分。2018(平成30)年には発明協会から発明奨励賞を受けた。 スポーツ選手のコンディション調整に役立てる実業団や学校も多い。東邦銀行陸上部や学法石川高はその一例だ。 県内企業が開発した調圧ルームとの出合いがきっかけだった。現在はルームに関する業務全般を担っている。製品は1人用や3人用があるが、顧客の要望に応じて対象人数に柔軟に対応している。年間数十台の販売実績がある。 知名度向上のため国内のイベントやフェアに出展を続けている。都内開催のジャパン・スポーツ・ウイークには2022(令和4)年から3年連続で出展した。
増子国安社長(50)と増子公夫会長(72)は「認知度を高めて製品を広く普及させたい。幅広い年代、職種の人の健康増進につなげていきたい」と話した。 ■メモ ▽設立=1976(昭和51)年5月 ▽社長=増子国安 ▽従業員数=48人 ▽住所=福島県白河市田島舘ケ崎4の1 ▽電話番号=0248(29)2231