露天風呂気分を味わえる家をハウスメーカーで。住宅密集地でも実現できた工夫とは?
フェンスはメンテがラクな木目調のアルミ&ポリカーボネイト製
坪庭を囲む目隠しフェンスは、タカショーのエバースクリーンという商品。木目調のアルミのフレーム(見た目は天然木だと勘違いしてしまうほどの風合い)に、ポリカーボネイトのパネルをはめ込んでいるので、周囲からも日差しを柔らかく取り込んでくれます。 フレームにアルミではなく天然木を採用したとすると、こまめにメンテナンスをしないと腐ってしまう可能性が。アルミ製の木目調のものを選んでよかったと思っています。 見上げるとバーゴラ屋根の隙間から空の表情が垣間見えます。 今後は、このバーゴラ屋根を藤棚のようにしたり、プランターをつり下げたりしても、すてきだろうといろいろな案を計画中しています。
扉は透明ドアに。洗面の鏡に映る坪庭の景色も楽しむ
フィックス窓から見える坪庭の景色を、浴室だけでとどめておくのはもったいないと思ったので、浴室の扉は透明ドアを採用しました。 こうすることによって、坪庭、浴室、洗面の3つの空間につながりが生まれました。結果、とても広い空間にいるような感覚に陥ります。 こちらは、浴室から見た洗面室です。横長の三面鏡の裏から漏れる間接照明が美しく、落ち着いた空間を演出します。 洗面室の三面鏡には、坪庭の緑が写り込みます。 じつはこの坪庭は、キッチンにも面しています。キッチンの壁には横長窓を設けたので、こちらからも植栽を眺めることができます。
実際に使用してみて失敗したなぁと思った点は
お風呂に入ったところまでは問題ないのですが、しばらく時間がたつと「予想外なことに、こんなことになるんだ」と思ったのが、窓が湯気で曇るということです。 とくに冬は、とても曇ります…。せっかくの坪庭でライトアップされた植栽も、ぼんやりとしか見えません。 曇り止めフィルムというものも存在するようです。しかし、曇り止め効果もそんなに長くないようなので、採用していません。なので、今のところ浴室から坪庭を楽しめるのは最初の5分程度といったところでしょうか。 せっかくの坪庭なので、しばらくは現状のまま、曇り止めスプレーを使いながら、入浴タイムを楽しもうと思っています。
平谷万葉