米国株式市場=ダウほぼ横ばい、CPIや銀行決算に注目
Stephen Culp [ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種がほぼ横ばいで取引を終えた。10日に発表される3月の消費者物価指数(CPI)のほか、12日に始まる一連の銀行決算発表が注目されている。 ナスダック総合は半導体銘柄への買いを受けて上昇、S&P総合500種は小幅高となった。 3月の雇用統計など堅調な経済指標を受けて市場が米連邦準備理事会(FRB)による利下げの時期や程度に関する予想を修正する中、10日発表のCPIに関心が集まっている。 また、12日にはJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)、シティグループが決算を発表する。これら3行を構成銘柄に含むS&P銀行指数はマイナス圏で取引を終えた。 USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノージー氏は「金融機関が第1・四半期決算発表シーズンをスタートさせ、しばしばトーンを設定する」とし、「米企業の健全性を示すものとしてシクリカル(景気循環)な分野に注目している」と述べた。 この日はS&P500の主要11セクターのうち9セクターが上昇。不動産が上昇率トップだった一方、金融は下落率が最大となった。 ビットコインの下落を受けて暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン(分散型台帳)に関連した銘柄が下落。交換所大手コインベース・グローバルは5.5%安、ソフトウエアのマイクロストラテジーは4.8%安となった。 モデルナは6.2%高。メルクと開発する個別化がんワクチンの早期臨床試験で前向きな反応が見られたことを好感した。 アルファベットも1.1%上昇し、時価総額が2兆ドルに近づいた。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.44対1の比率で上回った。ナスダックでも1.33対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は103億1000万株。直近20営業日の平均も103億1000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38883 -9.13 -0.02 38983 38992 3857 .67 .66 .89 2.09 前営業日終値 38892 .80 ナスダック総合 16306 +52.6 +0.32 16328 16348 1614 .64 8 .76 .18 1.15 前営業日終値 16253 .96 S&P総合500種 5209. +7.52 +0.14 5217. 5224. 5160 91 03 81 .78 前営業日終値 5202. 39 ダウ輸送株20種 15970 +36.0 +0.23 .26 5 ダウ公共株15種 881.8 +6.94 +0.79 7 フィラデルフィア半導体 4870. +45.4 +0.94 81 2 VIX指数 14.98 -0.21 -1.38 S&P一般消費財 1475. +6.80 +0.46 21 S&P素材 586.0 +1.55 +0.27 8 S&P工業 1059. -2.37 -0.22 47 S&P主要消費財 795.1 +4.07 +0.51 1 S&P金融 690.4 -3.50 -0.50 9 S&P不動産 245.9 +3.13 +1.29 5 S&Pエネルギー 745.1 +0.42 +0.06 1 S&Pヘルスケア 1671. +6.44 +0.39 07 S&P通信サービス 291.5 +0.31 +0.11 4 S&P情報技術 3776. +5.86 +0.16 80 S&P公益事業 334.9 +1.84 +0.55 8 NYSE出来高 8.71億 株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 39640 - 150 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 39600 - 190 大阪比