レッドソックス上沢直之、メジャー昇格も登板機会なくデビュー持ち越し
◆米大リーグ レッドソックス5―4カブス(28日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク) レッドソックスの上沢直之投手が28日(日本時間29日)、メジャーに初昇格。本拠地で行われたカブス戦でブルペン待機したが、登板機会はなく、待望のメジャーデビューは、試合のないオフを挟み、30日(同5月1日)の本拠でのジャイアンツ戦以降に持ち越されることになった。試合は5-4でレ軍が今季初のサヨナラ勝ちした。 出番はなかったが、メジャー昇格初日にチームが今季初のサヨナラ勝ち。試合終了の瞬間、ブルペンで立ち上がった上沢は、中継ぎ陣と歓喜のハイタッチを交わした。 「足を踏み入れて特別な感情が湧きました」と語った聖地フェンウェイパークが、メジャーのスタート地点となった。国歌斉唱の後、ベンチに戻ると、新人の儀式が待っていた。ナインの手拍子に合わせてダンスを披露。最後はクルッと一回転してポーズを決めて盛り上げ、向かった先はブルペンだ。日本ハム時代のチームメイトだったクリス・マーチンと並んで、試合進行を見守ったが、レ軍は先発ホウクが6回2/3を投げて1失点と好投。ブルペンも7回まで動きはなかった。 激動の36時間が終わった。前日の朝、先発予定だった3Aウースターの遠征先のホテルに「今日は投げない」と連絡が入った。練習後、「昇格かどうかは分からないが、とりあえずボストンに行くように」と指示を受けた。ホテルに戻って荷物をまとめ、オハイオ州トレドから、ミシガン州のデトロイト経由でボストンを目指した。ホテル到着は、日付が変わった0時半。寝付きの悪い夜を過ごし、迎えた朝。代理人からのLINEで吉報を知った。 「3Aで学べることは、多かった。あそこで過ごした時間は、無駄ではない。僕にとってすごくいい時間だった。スタートラインに立てた。ここからが勝負。嬉しいより、気は引き締まった感じがします。ここから結果を出さないと、どうにもならないので」 激動の36時間が終わって、きょう29日は試合のないオフ。心身ともにリセットし、デビュー戦に備える。
報知新聞社