あえて〈経由便〉を選ぶ、貯めた〈マイレージ〉をより効率的に使う…この夏休み、誰でも“お得”に旅行する方法を現役CAが伝授
円安で海外旅行が高すぎる…そんなお悩みを抱えている方も多いはず。ここのところ急激に円高が進みましたが、とはいえ一時期の安さに比べればまだ高い水準です。そこで今回は、現役CAのRyucrew氏による『国際線外資系CAが伝えたい自由へ飛び立つ翼の育て方 当機は“自分らしい生き方”へのノンストップ直行便です』(KADOKAWA)より一部抜粋し、お得に海外旅行をする方法をご紹介。今からでも夏休み旅行の計画は間に合います。ぜひ参考にしてみてください。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
あえて経由便を使って、目的地のほかにタダで1カ国旅行する
海外旅行へ行くとき、「この時期に、この日程で、ここへ行きたい!」とスケジュールや行き先を決めてから行く人が多いのではないかと思います。けれども、すべてを完全に決めてしまうと、旅行にかかる費用は高くなります。 例えば「ここの予定が空いてるから、どこか行こか」となったときに、「前から行きたいと思ってたんよな」と、行き先を決めてから計画を立ててももちろん構わないのですが、そうすると航空券の数は決まっていますから、あとはその値段を毎日のようにチェックし、安くなるのを見計らって予約するしかありません。 お勧めは、旅行の時期が決まっているなら、行き先はあえて決めないことです。最近のツアーサイトでは、時期だけ決めて、行き先はどこでもOKにして検索することができます。そうすると、指定した期間で行くことのできる世界中の国が、価格の安い順に出てきます。まったく候補になかった国も出てきますが、安く行ける穴場が見つかることもあるので、旅行の予算を抑えながらも旅の可能性が広がります。 反対に「旅行へ行くならここ!」と行き先が既に決まっている場合は、経由便を利用するのがお勧めです。行き先が決まっていると、直行便に限定して調べがちです。しかも、経由便は乗り継ぎが悪いと、次のフライトまで十数時間空くというようなケースもありますよね。でも、あえてそれを狙うのです。 乗り継ぎ便が翌日出発なら、航空会社によっては無料でホテルを手配してくれたり、経由地ツアーを提供してくれたりすることがあります。目的地のほかに、タダで1カ国旅行できるわけです。 私が旅行するときは、あえて乗り継ぎがスムーズな便ではなく、7~8時間空くような便にすることがあります。そのくらいの時間があれば、日中に経由地を観光してから本来の目的地へ行くことができます。経由便は直行便に比べて安いですし、観光できる国や場所が増えるという点でも、旅行好きにお勧めです。 経由便を使った旅で印象に残っているのがトルコ。10年ほど前にターキッシュエアラインを利用して、イスタンブール経由でイタリアのローマへ行ったことがあります。今はわかりませんが、当時のターキッシュエアラインは、トルコを経由すると1日無料で観光をつけてくれました。送迎や昼食までついていて、とてもよかった記憶があります。 また、ツアーを出してもらったわけではありませんが、香港や台湾もよく経由していました。カナダから日本へ一時帰国する際に経由して1泊するのです。台湾はオシャレかつきれいな格安ホテルやドミトリーが台北駅周辺や市内中心部にたくさんありますし、安くておいしいグルメも魅力的です。