「僕はゼロから面白いものを作れない」 藤井隆が明かす、稽古場が一気に和む 堤真一の“一言”
堤真一さんの一言で場が和む
――共演する堤真一さんや演出の加藤拓也さんの印象を教えてください。 今はまだ稽古が始まって数日しか経っていないので、それぞれが方向性を探っていて、停滞した気配が漂いそうなときに、堤さんが「わからないね」とか、「そうかな?」という一言を発してくださることで場が一気に和むんです。堤真一さんはカラッとさっぱりしたお兄さんなので、僕はそういうところがすごく好きですし、軽やかな雰囲気で進めてくださるのが、とてもありがたいです。 演出の加藤(拓也)さんとは初めてご一緒するのですが、稽古の初めに作品の解釈の仕方について説明してくださって、それを聞いた時に素晴らしいなと思いました。自分の考えを押しつけようとすることもなく、逆に「いろいろとご意見をおっしゃってください」と言いながら、自分の考えもはっきりと伝えてくれる。あんなに格好よく才能が溢れる方が旗を振って、僕たちがついていく道を示してくれるのは、素敵なことだなと思っています。
これは“アタリだな”と思う瞬間
――ご自身の経験で、“これはアタリだ! ”と思えたことは、どんなことが思い浮かびますか? 舞台に出演しているときに、2~3カ月通う稽古場や劇場の近くでおいしいご飯屋さんを見つけたときですね! 僕が「ここだな」って思ったら、大概おいしいお店なんですよ。わりと“アタリ”が多いほうだと思います。時には友だちの紹介だったり、食べログで調べたり、松重豊さんの『孤独のグルメ』に出ていたお店に行ったりすることもあります。でも、ふと入った時においしいということが多いですね。僕はグルメ運が強いです(笑)。 藤井隆 1972年、大阪府生まれ。1992年に吉本新喜劇に入団。2000年3月に『ナンダカンダ』で歌手デビューし、音楽プロデューサーとしても活動し、2014年には自身が主宰する音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」を設立。藤井隆全面プロデュースでフットボールアワー後藤輝基がカバーアルバム第二弾「ホイップ」を5/17(金)リリース! 芸人だけでなく、歌手や俳優としてもその才能を発揮している。『新婚さんいらっしゃい! 』や『土曜はダメよ』などのテレビ番組でMCを務めるほか、話題のドラマや舞台作品にも多数出演している。
山下シオン