阪神が開幕2連敗も心配なし? 他球団が「警戒するキーマン」は
優勝争いに影響する「伝統の一戦」
指揮官の思いはひしひしと伝わっていた。開幕戦の登板は4回まで無失点。ただ、5回に想定外の出来事で試合の流れを手放してしまった。先頭打者の吉川尚輝に右翼フェンス直撃の二塁打で出塁を許すと、戸郷翔征に初球を投じる動作の途中でボークを宣告された。マウンド上で両手を広げ困惑の表情を浮かべた。一死三塁から佐々木俊輔の打球が遊撃野選となり、先制を許すと、梶谷隆幸に2ランを浴びて3失点。21年5月から自身5連勝中だった東京ドームで3年ぶりの黒星となった。投球内容は決して悪くない。悔しい結果となったが、手ごたえをつかんだだろう。 球団史上初のリーグ連覇は決して容易ではない。昨年18勝6敗と大きく勝ち越した巨人が攻守にスキのないプレーを見せ、昨年とは一味違った姿を見せている。岡田監督は開幕前に、「まあ、あえてほかのチームのことを、となれば、やっぱり巨人が気になるチームと言える。その理由だが、監督が代わったこと。原辰徳から阿部(阿部慎之助)新監督になり、果たしてどういう野球に変わっているのか。原前監督の野球なら、分かっているが、監督交代によって、どう変化しているのか。ここがまず気になるところよ。さらに巨人という球団の特性というのかな。Bクラスが続いて、球団としてもこのままでは……と必死の立て直しを図ってくる。チーム全体として補強があり、手ごわいチームになっているという印象は強い」と警戒を強めていた。 今年の「伝統の一戦」は、リーグ優勝に大きく影響する戦いになりそうだ。 写真=BBM
週刊ベースボール