馬場ふみかが囲炉裏での調理シーンで涙したエピソードを告白「悲しくないのに涙が出る」<アリスさんちの囲炉裏端>
2025年1月7日(火)よりBS-TBSにてスタートする火曜ドラマ9「アリスさんちの囲炉裏端」(毎週火曜夜9:00-9:30)。このほど、本作の制作発表イベントが都内にて行われ、主演を務める馬場ふみかのほか、佐藤瑠雅、加藤雅也、篠原哲雄監督が登壇した。 【写真】囲炉裏での調理中煙に悩まされたことを体で表現する馬場ふみかと佐藤瑠雅 ■囲炉裏がもたらす幸せな時間にほっこりする“癒やしのグルメドラマ” 本作は、2020年~2023年にかけて「ウルトラジャンプ」(集英社)にて連載されたキナミブンタの同名漫画をドラマ化。10年ぶりに地元へ帰り古民家に一人で暮らす“アリスさん”が、久しぶりに再会した幼なじみの“晴海くん”と囲炉裏を囲みながら、温かな時間を過ごす様子を描いていく。 主人公・水瀬アリスを馬場が演じるほか、彼女を取り巻く人物としてさまざまなキャストが集結。佐藤はアリスの幼なじみで、彼女と一緒に囲炉裏を囲む森山晴海役を、加藤は晴海の祖父・森山晴信役を務める。囲炉裏グルメに加えて、アリスと晴海が織りなすピュアな年の差恋愛の行方も見どころだ。 また、アリスの東京時代の恩人である雑誌編集者・月野誠役を片山萌美、晴海に長年片思いをしている秋山ほのか役を角心菜、ほのかの親友で優しい性格の持ち主・猫沢あかり役を南琴奈、原作にはないオリジナルキャラクター・林田哲次をてつじ(シャンプーハット)が演じる。 ■23歳に高校生役はきつい? 佐藤瑠雅が語る葛藤とは 馬場は今回演じたアリスの役柄について、「いわゆる“年上のお姉さん”みたいな役柄を演じたことがあまりなかったので、そこもすごく新鮮でした。ただ、晴海くんが高校生ということなので、気張ってやらなくてもお姉さんには見えるかなと思っていて。なるべく“お姉さん”っていうのを考えずに演じることを心がけていました。 アリスさんは、いわゆる“田舎暮らし”の一つ一つを楽しんでいる姿がすごく魅力的だなと私は思っているので、そこを自分自身も楽しみながら演じることができたかなと思っています」と、撮影を振り返った。 そんなアリスと再会を果たした幼なじみの男子高校生・晴海を演じた佐藤は、「僕は今23歳なんですけど、高校生役を演じるということで『どう高校生を出そうかな』っていう。映像で映し出された時に高校生に見えるかどうかというのは、すごいプレッシャーではありました。 そういったところを、監督だったりスタイリストさん、メークさんとかといろいろ考えながら試行錯誤して森山晴海を作り上げていったかなという印象はあります」と告白。それでも「高校生と並んだ時が一番きつかったですね(笑)」と、現役高校生である角心菜や南琴奈とのシーンでは気後れする部分があったことを明かし、笑いを誘った。 昔からアリスや晴海を見守ってきた晴信役の加藤は、「なぜ祖父である晴信が孫を育てているのかはちょっとよくわからないのですが、(晴海との間には)不思議な関係があって。僕が思うに、おそらく晴信には(晴海にとってのアリスのように)昔憧れたお姉さんのような人が人がいたんだけれども、内気で何か言い出せなかったことを後悔していて。 (だからこそ)晴海の気持ちをよく理解しているので、『頑張ってアリスのとこへ行け』ってちょっかい出しながら、(二人の仲が深まるような)シチュエーションをうまく作っているという、“おせっかい焼きの晴じい”って感じです。 やっぱりただのおせっかいなじいさんだとウザいって言われかねないので、そういうバックグラウンドを作って(演じていた)。ドラマの中でクスッと笑いを提供できたらいいなとやらせていただきました」と、自身の役作りについて語った。 ■「煙もすごいし灰も舞うしで大変でした」(馬場) 本作の見どころとなるのが、馬場演じるアリスが囲炉裏を使って作る料理の数々。撮影現場では実際に囲炉裏を使って調理をしていたそうだが、馬場は「キッチンでお料理のシーンを撮るのとはまた違くて、煙もすごいし灰も舞うしで大変でした。(囲炉裏が座っている位置よりも)かなり低いので腰が痛くなったりもしました」と、撮影の苦労を吐露。 一方で、「ただ、囲炉裏で作るからこそおいしくいただけるようなお料理をアリスさんがたくさん作っていて。炭の香りが移ったお肉などは実際に自分たちも撮影中おいしくいただきましたし、囲炉裏が中心になっているドラマではあると思うので、苦労しながらも頑張って楽しく撮影できたかなと思っています」と述べた。 共に囲炉裏を囲むシーンが多かった佐藤は、「囲炉裏の作業自体は毎回ほとんどをアリスさんがやっていて、僕は隣で見てただけなんですけど、囲炉裏がある部屋の縁側が吹き抜けになってまして。火を焚くと煙がアリスさんが座ってるところに行ってしまうので、それを横で見ていて心の中で『きつそうだな』って思ってました」と、実際の様子に言及。 それを受けて、馬場は「はい、大変でした。悲しくないのに涙が出ると言いますか…。煙が大変目にしみる感じで。ただ、それも乗り越えて何とか(撮影していました)」と、囲炉裏での調理シーンは煙との戦いだったことを強調した。 加藤は「レストランで食べるのもいいけど、同じものを田舎のああいう囲炉裏の周りで食べることって、仮に同じものを食べていたとしてもシチュエーションが違うとすごく美味しく感じたりするし。このドラマにはそういう要素があるんじゃないかなって。 都会に生きているといろんなことが便利だけど、(囲炉裏のように)キッチンで煙があれだけ出ることはないわけで。改めて自分たちが恵まれすぎてるかなと思いながら、(田舎暮らし特有の)恵まれてない状況の方が楽しかったかなっていうのは、今回の撮影ですごく感じましたね」と、撮影の経験を通して東京での生活を見つめ直した様子だった。 ■今年の抱負で“孫”と“祖父”がまさかのシンクロ 本作の撮影は、約1カ月にわたって京都・綾部市で撮影された。現地での撮影について、馬場は「本当に自然が美しくて。その美しさも存分に映像に表れていると思いますし、たくさんの動物を見ることができました。移動中に車の前を鹿が通り過ぎたり、そういったところも楽しみながら撮影できたかなと思います」と明かす。 佐藤は「僕は地方に長期滞在して撮影するのが初めてだったので、緊張もしてましたしワクワクもあったんですけど、綾部市の皆さんがすごくいろんな面で協力してくださって。ケータリングをたくさんいただいたり、市長の方がわざわざ現場にあいさつしに来てくれたり、いろんな方々が関わって撮った作品なんだなとしみじみ思っていました」と、地元の協力への感謝を。 加藤は「これは自分が歳を取ったからなのか知らないけど、ああいうところに行くことが『いいな~』なんて思うようになっている自分がいて。雪の深い時とかに行くと大変なんでしょうけど、ふとそういうことを思わせてくれる景色がそこにありました。また何かで行きたいなとは本当に思います」と、ロケ地への再訪を誓った。 最後に、年の初めということで3人が色紙にしたためた「今年の抱負」を発表。馬場はシンプルに「健康」と記し、「お仕事を頑張るのもプライベートを楽しむのも、体と心が健康であることですべてできると思っているので、今年も健康に気をつけて、怪我や病気などないように頑張って過ごしたいと思っています」と語った。 佐藤が書いたのは「挑」という一文字。「今年も初めてやることだけでなく、今までやってきたことも新しい視点でいろんなことに挑戦していきたいなと思ってます」と明かし、その中でも「作詞をやっているんですけど、今年は作曲の方もやってみたいなと思っていて。ギターは弾けるので、ギターとかで作曲しようかなと思ってます」と、新たな挑戦について明かした。 そして加藤が書いたのは、まさかの佐藤とほぼ被りの「Challenge」。「こういう役やりませんか、こういう仕事してみませんかってオファーをいただいたら、まあやってみるかなっていう感じです。チャレンジって、すぐにできることも何年か稽古してそろそろっていうこともあるんで、いろんなことをやりたいなって思っています」と、挑戦し続ける旨を宣言した。 火曜ドラマ9「アリスさんちの囲炉裏端」第1話は、1月7日(火)夜9:00よりBS-TBSにて放送。また、CBC、RKB、HBC、tvk、KBS京都でも順次放送されるほか、ドコモの動画配信サービス・Leminoでは1月7日(火)朝10:00より独占先行配信される。