劇的な展開! 浦和のACLの夢をつなげたのは、現役引退表明のFWカンテ「これ以上良い結果はない」 | AFCチャンピオンズリーグ
【国内サッカー・ACLニュース】浦和レッズに所属するFWホセ・カンテが、29日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-2024グループステージ第5節の武漢三鎮(中国)戦でチームを勝利に導く決勝弾を決めた。 【動画】救世主・カンテの劇的決勝弾はコチラ! 29日に行われたACLグループステージ第5節で、浦和レッズと武漢が対戦した。 グループステージで1勝1分2敗となった浦和は、ACL敗退の瀬戸際に立たされていた。グループステージ突破のためには、浦和の2連勝かつ大量得点、さらには他グループの結果を待つ必要がある状況だった。 本拠地『埼玉スタジアム2002』で行われた武漢戦は、前半37分にDFアレクサンダー・ショルツのPK弾で浦和が先制。“必勝”を期した試合で先手を取った。 しかし、浦和は68分に失点し、スコアは1-1に。直後にはカンテ、MFエカニット・パンヤ、FWアレックス・シャルクを一挙に投入し、勝負に出る。 すると、90分にカンテが魅せる。セカンドボールを拾うと左足を一閃し、強烈なシュートをゴール右に突き刺した。 浦和は武漢の猛攻を防ぎ切り、2-1で勝利。勝点を『7』に伸ばしてグループステージ突破に望みをつないだ。 浦和のクラブ公式サイトは、試合後のカンテのインタビュー内容を紹介。『埼玉スタジアム2002』での現役生活最後の試合で救世主となる決勝弾をマークした点について「これ以上に良い結果はなかっただろう。このようなエンディングになるとは想像していなかったし、今日がこのような日になることも想像していなかった」とコメント。「素晴らしい形で埼玉スタジアムでのプレーを終えられたと思う」と、万感の思いを語った。 インタビュー中、涙ぐみながら質問に答えるカンテ。浦和サポーター・ファンから引退撤回を求める声が相次いでいるが、あらためて引退の決意を明かした。 「僕も深く考え抜いて決めた判断。そして、これは何年も考えていたことだ。今はその判断を変えるタイミングではない。もしかしたらあと3、4年プレーできるのかもしれないが、しっかりとした父親になりたいと思う。サッカーを辞めて、なりたかった理想の自分になるいいタイミングだと思っている」 次節、浦和は12月6日にハノイFC(ベトナム)とのアウェイ戦に臨む。