Jリーグ選手OB会長・佐藤寿人さん 去年、和倉温泉で指導者ライセンス受講も… 現役時代から変わらぬ災害復興支援への思いとは…
Jリーグ選手OB会の会長として、4月に金沢ゴーゴーカレースタジアムで開かれる復興応援チャリティーマッチへの決意を語った、元日本代表の佐藤寿人さん。去年、七尾市の和倉温泉でサッカーの指導者になるために必要なA級ライセンスの講習会を受けていただけに、今回の能登半島地震に対しては特別な思い入れがあるようです。 【写真を見る】Jリーグ選手OB会長・佐藤寿人さん 去年、和倉温泉で指導者ライセンス受講も… 現役時代から変わらぬ災害復興支援への思いとは… 佐藤寿人さん 「6月、9月、11月と3期ライセンス講習を受けた。一緒に受講した指導者仲間たちは、この近隣で活動している指導者もいるし、地震で被災した仲間もいた。今、どういう状況なのかっていうことを共有している中で、講習を受けた和倉温泉のピッチが、かなりダメージを受けていたので、やはりその場を一緒に共有した仲間としても非常に心が苦しくなったし、多くの未来あるサッカーを愛する選手たちのトレーニングや試合が行われている場所が被害を受けた。今すぐにまた、サッカーが楽しめる、スポーツが楽しめるっていう状態ではないが、どういった形で1日も早く、またそういう日常を取り戻してるのかっていうところも、OBとして関わっていかなければいけないし、自分たちが講習を受けた思い入れもある場所なので、特に強くそう感じた」 ■自分たちが石川に足を運ぶということが非常に意義のあること 佐藤さんは、2003年から2シーズン、ベガルタ仙台に在籍した縁もあり、2011年に発生した東日本大震災の被災地での支援活動を行ったほか、2005年から在籍しエースとして活躍した、サンフレッチェ広島のホームタウンである広島市の大規模土砂災害の際にも現地を訪れるなど、現役時代から災害復興の支援を積極的に行ってきました。それは自分自身が多くの人から応援されてきたからだといいます。 佐藤寿人さん 「自分自身も東日本大震災のときに、自分も含めていろんな形で支援活動できたというところもあったし、僕自身のことで言うと、プレーが長かった広島では土砂災害の被害もあった。僕自身は広島を離れていたが、そのときにいろんなクラブにいる選手たちが、シーズンオフに広島まで足を運んでくれて、広島の子供たちにサッカーを一緒にする機会を作ってくれた。今回、能登で起きてしまったこの震災に対して、また同じような形で、スポーツを通した支援を行っていく必要があると思うし、またそこに対して自分たちがやりたいだけではなく、被災された方々が今、何を望んでいるのか、今後どういった形で寄り添っていくことが必要なのかっていうところを知るためにも、まず自分たちが石川に足を運ぶということが非常に意義のあることだと思う。現役時代、多くの方々にスタジアムで声を出してもらって、応援していただいて、素晴らしい環境でプレーする機会を作っていただけたので、自然災害が起きたときには『遠く離れているから関係ない』ではなくて、今、自分たちができることは何かというのを、それぞれの地域で、それぞれのクラブで、それぞれの選手・OBで、連携・連動してこれまでもやってきたし、これからもやっていきたいと思う」
佐藤さんも出場する予定の「能登半島地震復興応援チャリティーマッチ」は、4月20日、金沢市の金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われます。 今回はJリーグのシーズン中のため、現役選手やグラブスタッフの参加が日程的に難しいとしながらも、佐藤さんはシーズンオフなどにも能登で支援活動を行っていきたいと話しています。
北陸放送