【保育園休園の波紋】まだ74人の園児が”転園先”未定… 補助金の”過大請求約2600万円” 札幌市が返納求める中 次々と保育園が休園 「支援」をX投稿した保育園も
UHB 北海道文化放送
札幌市の中和興産が運営する保育園が相次いで休園となった問題。 市は園児の転園先を今週中にも決められるよう調整を進めています。 「西区の住宅街にあるこちらの保育園も今月3日から急きょ休園しています。カーテンはかけられたまま人の出入りはなく、ひっそりとしています」(新崎 真倫記者) 突然、休園したのは札幌の中和興産が運営する「ちゅうわ清田」「ちゅうわ発寒」「ちゅうわ南郷」「ふしみの森めぐみ」の市内4つの保育園です。 園児あわせて81人が在籍していました。 「急いで次の転園先を考えているだけです。ありえない。普通に考えて。いまだに何も説明ない」(保護者の男性) 市によりますと、保育士への給与の未払いや人員不足などで保育士の退職が相次いだとみられています。 市は中和興産に対し、保護者への説明を求めていますが、説明会などの予定は無く、UHBの取材にも応じることはありませんでした。
札幌市内で市に事前の相談も無く、園児が在籍したまま保育園が突然休園したのは過去に例がないといいます。 前代未聞の事態に秋元市長は…。 「今回あまりにも突然で市にも事前の連絡がありませんでした。大変ずさんで、無責任な対応だというふうに思っています」(秋元克広 札幌市長)
中和興産は2023年度、保育士の給料を上げることなどを報告していましたが、改善しなかったため、補助金約2600万円が過大請求だったとして、市が返納を求めています。 「支払期限までに支払いいただいていないと聞いている。早期に支払っていただくことを求めつつ、これについても法的な対応も含めて検討していきたい」(秋元克広 札幌市長) 「転園先が決まってない方当園までご連絡ください!お手伝いできるかもしれません!!」 投稿サイトXにはこんなメッセージが…。
6月3日、札幌市西区の「アリス保育園」が投稿しました。 「この時期だとなかなか中途で入園できる保育園が少ないので、その中で困っている保護者がいるのであれば私たちで何か相談できることがないかという思いで、Xにポストした」(アリスチャイルド 遠藤 政志 社長) この保育園は園児の定員が19人の企業主導型保育園です。 保護者の負担はもちろん、環境が変わってしまう子どもに対するケアなどを支援したいと考えました。 「急に今までの先生や友だちと離れなきゃいけないし、環境ががらっと変わるので子どもの精神的な面のケアが保護者は働きながらしなければいけないと思う」(保育士) 現在、転園先を探している園児は74人。 市では6月15日までに全員が転園できるよう調整するとしています。
UHB 北海道文化放送
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